じゃがいもで中毒と聞くと、一瞬

「えっ! そんなことあるの?」

と思ってしまいますよね。

 

でもちょっと調べただけでも、

じゃがいもの中毒事件は数多くあるのです。

 

最近では、
2015年5月に奈良県奈良市立六条小で
16人に嘔吐や腹痛の症状が出ました。

 

2014年12月には北海道千歳市桜木小で
学校敷地内で栽培したジャガイモを
蒸かして食べたのです。

 

そして1,2年生112名のうち、25名が

腹痛や吐き気の症状を訴え、病院で治療を受けました。

 

その他にも多数の例があり、じゃがいも
による食中毒は決して珍しいものではありません。

 

そこで今回は、じゃがいもの芽の毒の
成分を食べた時の症状や対処法を調べてみました。

じゃがいもの芽の毒を食べた時の症状は?

じゃがいもの芽には毒がある?

それではじゃがいもにはどこにどんな毒
があるのでしょうか。

 

それはじゃがいもの芽や皮の部分には

ソラニンやチャコニン

という物質が含まれているからなのです。

 

ソラニンやチャコニンとは天然の毒素の
一種で、じゃがいもの芽や緑色になった
部分に多く含まれます。

 

ソラニンとは、主にナス科の植物に
含まれるステロイドアルカロイドの1種です。

 

正しくは『ポテトグリコアルカロイド(PGA)』

と呼ばれ、ソラニンとチャコニンなどがそれに
が該当します。

 

神経に作用する毒性を持ち、
中毒すると溶血作用を示します。

 

症状は以下のような場合が多いです。

じゃがいもの毒の症状
  • 腹痛
  • 下痢
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 頭痛
  • めまい
  • 疲労感
  • 呼吸困難

 

勿論、これらの全ての症状が同時に
出るというわけではありません。

 

じゃがいもを食べてから、

およそ20分から1時間程度で

これらのどれかの症状が出て来ます。

 

成人の中毒量はおよそ200~400 mg、

子供の場合はその約10分の1程度とされています。

 

症状はそれほど重篤でない場合が大半

ですが、大量に食べた場合は、
昏睡状態に陥り、死亡する場合もあります。

 

但し、日本国内では

実際の死亡例はほとんどありません。

 

これは一度に食べる量が少ないからかと思われます。

 

体重50キロの人が中毒をおこすほどの
量は、

一度に2.5キロという計算があるようです。

 

2.5キロのじゃがいもを一度に
食べる人はそういないでしょう。

 

ソラニンなどのPGAは苦みが強いので

口に入れればすぐわかり、食べるのを
やめてしまうからと思われます。

 

実際の例としてはこのようなものがあります。

 

2009年に奈良市の市立小学校の6年生
が、学校で栽培して収穫した
ジャガイモを食べました。

 

その結果、

53人の中35人が吐き気や腹痛を訴えた

そうです。

 

ソラニンなどのPGAは皮の部分に多い
のですが、これらの子供達は皮付き
のまま食べたとのことでした。

じゃがいもの芽の症状が出た時の対処法は?

それではもしじゃがいもを食べて、
中毒の症状が出た場合はどうしたら
ようでしょうか。

 

食べた直後に苦みやえぐみがあった
ことに気がついたのなら、ただちに

吐き戻してしまうのが一番でしょう。
食べたじゃがいもが少量なら
これでまず大丈夫かと思われます。

 

しかし、食べてからある程度の時間が
経ってから気がついたのでは
吐き戻すには遅すぎます。

 

その場合は

ただちに病院へ行く

しか対処法はないでしょう。

 

病院では胃洗浄を行ったり、
吸着剤や下剤を投与したりします。

 

尚、ソラニンやチャコニンなどの
中毒に有効な解毒剤はないそうです。

じゃがいもの芽の毒の成分を食べないための予防法は?

というわけで、じゃがいもの芽の毒には
絶対的な治療法はないようなのです。

 

となれば、有効な予防法は

毒のある部分は食べない

ということしかありません。

 

じゃがいもに含まれている毒素の量は、
ごく普通のじゃがいもでも

100gあたり平均7.5mgのソラニンやチャコニンが含まれています。

 

そのソラニンやチャコニンなどのPGAは
30%から80%が芽や皮の部分にあるそうです。

 

ところが緑色になったじゃがいもの場合

100gあたり100mg以上のソラニンやチャコニン
が含まれているそうなのです。

 

また、ソラニンやチャコニンの含有量は
じゃがいもの種類によっても若干の違いがあります。

 

しかし、どの種類でも含有率が高いのは
皮と芽、特に芽の部分です。

 

ということで安全にじゃがいもを食べる
ための予防法です。

 

安全にじゃがいもを食べるために
  • 芽が出ていたり緑色になっているジャガイモは避ける
  • ジャガイモは、暗くて涼しい場所に保管する
  • 買った場合でも栽培した場合でも、収穫したジャガイモはできるだけ早く食べる
  • ジャガイモに芽や緑色の部分があったら、皮を厚めにむいて取り除く
  • 皮ごと食べるのは避ける
  • 未熟な小型のイモを食べない

 

危険な部分の取り除き方

ジャガイモの芽を根元を含めて
完全に取り除きます。

 

皮から内側の部分も

できるだけ多めに取り除くのがよいでしょう。

 

緑色のじゃがいもの皮をむく場合は、

できるだけ皮を深くむきます。

 

緑色になっている部分は、

その下の部分1センチ程度も含めて全て取り除きます。

 

このようなところに注意すれば、
絶対とは言えなくても、まず安全に
じゃがいもを食べられるでしょう。

 

 

結び

じゃがいもの芽は皮は意外に怖い
ものなのですね。

 

その毒はソラニンやチャコニンという

アルカロイドの一種ですが、
これまでに相当数の中毒事件が起こっているのです。

 

幸い大事に至ったことはほとんど
ありませんが、それにしても怖いことですね。

 

じゃがいもの芽による中毒を防ぐには

そこを食べない

ということしかありません。

 

みなさんもじゃがいもを食べる時には
芽と皮にはご用心を!