オオスカシバは蝶ではなく蛾の一種です
が、蛾とも思えない美しい姿の蛾です。

 

オオスカシバはスズメガの仲間の蛾で、
一見ハチそっくりで、

ハチと間違われることもしばしばあります。

 

その名前の由来は、羽根が透明で

スカシ翅(すかしば)

になっていることかららしいですね。

 

しかも全く害がないため、飼育して
愛好する人も多いのです。

 

そこで今回は、オオスカシバの幼虫の
餌や飼育の方法、それに毒などの危険は
あるのかなどを見てみましょう。

オオスカシバの幼虫の餌は?

オオスカシバの幼虫の餌は

クチナシ

が大好物のようですね。

 

しかも偏食で他の植物には見向きもしない
ことが多いのです。

 

なので飼育の際にはいかにしてクチナシ
の葉を確保するかが大事なのです。

 

それに、このオオスカシバの幼虫は

大食漢(大食虫?)

なのです。

 

一鉢のクチナシはあっという間に
食い尽くしてしまいます。

 

それも葉も花も全て食べてしまいます。

 

どうしてもクチナシが入手できない
場合は、

コンロンカ、ツキヌキニンドウなども食べるようです。

オオスカシバの幼虫の飼育方法は?

オオスカシバは全長が6センチほどで、
北海道以外の日本国内に広く生息しています。

 

国外では中国やインド、東南アジア周辺でもよく見られます。

 

名前にスカシバとありますが、

似た名前のスカシバガとは全くの別種です。

 

オオスカシバの成虫は極彩色というか
非常にカラフルで見応えがありますね。

 

幼虫の方も親に負けず劣らず派手好みで

鮮やかな黄緑色の芋虫なのです。

 

しかも大きさは6センチから10センチ
近くになるという大柄な幼虫です。

 

蛾の幼虫は毛虫と言われますが、この
幼虫は皮膚はいわゆる毛虫ではなく、
完全な芋虫タイプです。

 

毛虫はイガイガがあり硬派タイプですが

芋虫はスベスベの軟派タイプと言えるでしょう。

 

そのためか、毛虫は触れないが
オオスカシバの幼虫なら
大丈夫という人もいるようですね。

 

幼虫が現れる時期は

例年5月頃から6月頃が多いようです。

 

オオスカシバがクチナシの葉の上に
産卵し、幼虫になって出てきます。

 

オオスカシバの幼虫を飼育するには、

まずクチナシの木を探すことです。

 

鮮やかな黄緑色でしかも大きな芋虫
ですから、クチナシの木を注意深く
探せば必ず見つけられる筈です。

 

採取したオオスカシバは
飼育ケースに土を入れて幼虫を入れます。

 

水分はスプレーボトルなど用意して
時折散布してやります。

 

飼育ケースを置く場所は、

直射日光を避けて置きます。

 

春ならば2週間ほどで羽化しますが、

秋の時は土に潜り、蛹となって越冬します。

 

蛹になる直前は体が大きくなり、糞が少し水っぽくなります。

 

体色がすこし褐色になる

ことがありますが、具合が悪いわけで
はないので特に気にする必要はないようです。

 

やがて幼虫は土の中で糸を吐き繭をつくり始めます。

 

蛹の最後の殻は赤茶色です。

 

昆虫飼育の最大の魅力は

羽化のありさま

でしょうね。

 

オオスカシバは羽化の直後には翅に
鱗粉がついています。

 

成虫になって翅を動かすと

その鱗粉は次第にとれていき、透明な翅が現れます。

 

成虫になったオオスカシバは、飼育は
非常に難しいので、放してやった方が
よいでしょう。

 

精魂こめて育てたオオスカシバは、まる
でお別れの挨拶をするように鱗粉をふる
い落とし、大空に飛び立っていきます。

オオスカシバの幼虫も毒はある?

オオスカシバはハチに似ていますが、これは

擬態らしい

ですね。

 

ハチに似せて鳥などから身を守るためと
言われています。

 

羽ばたく回数が多いのもハチに似ています。

 

通常の蝶や蛾は鱗分が全て取れると

雨水をはじかなくなったり、飛べなくなったりします。

 

でもオオスカシバは鱗粉が取れても

羽ばたきの回数が多いので飛行できるのです。

 

オオスカシバの毒ですが、

成虫も幼虫も毒は全くありません。

 

又人を刺すこともありません。

 

安心安全人畜無害な昆虫なのです。

 

但し、クチナシの木には天敵ですが・・・

オオスカシバの幼虫の飼育の注意点は?

オオスカシバの幼虫を飼育する時の
注意点は、まず第一に

大食なのでクチナシを欠かさないようにすることです!

 

飼育ケースには新鮮なクチナシの
葉や花を常に入れておいてやりましょう。

 

前項で書いたように、
オオスカシバは人を刺すことはありません。

 

しかし、注意点としては、

この季節はハチも同様に活動しているということです。

 

オオスカシバの身を守るための擬態は、

オオスカシバとばかり思っていたらハチだった!

ということにも繋がります。

 

この点は十分気をつけましょうね。

 

オオスカシバの成虫動画です。

 

こちらは幼虫の動画ですが、
とにかくよく食べますね。

 

こちらは羽化したての動画ですが、
2分3秒あたりの、お別れを告げて
飛び立つ瞬間をお見逃しなく!

 

 

結び

蛾とは思えぬ程きれいなオオスカシバで
すが、

見た目はハチにそっくりなのです。

 

勿論、ハチではないので刺したりする
ことはなく、成虫幼虫共に毒もありません。

 

人畜無害な昆虫なのです。

 

飼育も比較的容易ですが、大食という
特技?があるので、

新鮮なクチナシは常に欠かせません。

 

餌の点だけ注意すれば、蛹となって羽化
し、鱗粉をふるい落として大空に旅だっ
て行く姿が容易に見られることでしょう。