子供の頃はカブトムシを育て、大人になると子供を育て、老人になると盆栽を育てる、というのが、日本人の平均的スタイルのようですね。

 

カブトムシと子供を同列に扱うな、と怒られそうですが・・・

 

子供が虫を育てることによって、子供の好奇心が刺激され、脳育効果があるそうなのです。

 

又、大事に育てていたカブトムシが、不幸にして死んでしまうと、それまで平気で触っていた幼虫に触れなくなるなど、子供なりに死を認識するようになります。

 

埼玉大学教育学部の研究でも、幼児期に虫を飼育すると、命への思いや他者への思いやりを育む効果があるという結果が出ています。

 

そんな子供の知能と情緒の育成にも効果のあるカブトムシの飼育

 

今回はカブトムシの蛹が動かない時の原因や、育て方などの対処法を見てみましょう。

Sponsored Link


カブトムシの蛹が動かない原因は?

 

カブトムシを飼っていると、幼虫の時は動いていたのに、蛹になると動かなくなる時がありますね。

始めてカブトムシを飼った人は、死んでしまったのかと驚くようです。

 

確かに、本当に死んでしまった場合もありますが、そうではない場合の方が多いのです。

 

カブトムシの蛹が動かない原因は、その成長の様式と身体の構造にあります。

 

蛹になる昆虫は、幼虫期と成虫期では体の構造が全く違うのです。

 

カブトムシの幼虫は腐葉土などを食べ、よく動きます。

 

しかし、成虫になると食べ物はクヌギなどの樹液などに変わります。

 

これは幼虫と成虫の中間である蛹の時に、体の構造をまったく変えてしまうからなのです。

 

蛹になっても、初めの内は幼虫の構造に近いので、もぞもぞと動くことができます。

 

しかし、蛹の中期になるとほとんど動かなくなってしまいます。

 

蛹が後期になり、体の構造が出来上がってくると、再びもぞもぞと動けるようになってきます。

 

又、中期でも完全に動けないわけではなく、腹部は動かすことができ、向きを変える程度の動きはします。

 

蛹には目、口、触覚、足、羽などは外形はありますが、実際には機能していないようなのです。

 

成虫になった時の準備のようなものでしょうか。

 

蛹が堅くなったまま動かない場合は、死んだ可能性があります。

 

蛹が死んだ時には、全身が濃い灰色になり、触っても全く反応しません。

 

生きている時は茶色系の色合いですが、その見分けは始めて飼う人には難しいかも知れませんね。

カブトムシの蛹の期間は約2週間です。

生きていれば10日もすれば羽化して成虫になりますので、それまではじっと我慢して見守るしかなさそうです。

 

カブトムシの蛹が動かないときの対処法は?

カブトムシの蛹が動かない時の対処法としては、まず生きているのか、それとも死んでしまったのかの見極めが必要です。

しかし、これが中々難しいのです。

 

前項で書いたように、カブトムシの蛹は初期と終期には動きますが、中期にはほとんど動きません。

 

中期は成虫になるための準備期間のようなものらしいのですが、動かないのが普通なだけに、生き死にの判定は困難です。

 

蛹が死んでいる場合は、全身が濃い灰色或いは灰緑色になり、触っても全く反応しません。

 

生きている時は、明るめの茶色など暖色系の色合いで、オレンジ或いは紫色の時もあります。

 

対処法としては、無闇に触ったりゆすったりせず、静かに見守るのがベストでしょうね。

 

カブトムシの蛹が死ぬ原因は、カビやダニが寄生することよりも、飼育者が動かしたりゆすったりすることの方が多いようです、

 

カブトムシの蛹の期間は2週間程度ですから、中期の状態であれば後1週間程で成虫になる筈です。

それまではじっと我慢の子、やさしく見守って待つのが最良の対処法でしょう。

Sponsored Link

カブトムシの蛹の時の育て方は?

カブトムシの蛹の成長過程

カブトムシのおおまかな成長育過程は、

幼虫・蛹・成虫

の3段階です。

蛹は幼虫と成虫の中間の過程で、動きは少なくエサも食べません。

蛹には2段階あり、最初は『前蛹』という段階で、色が黄色になり、エサを食べなくなります。

この状態が前蛹になる直前の状態で、この時に蛹室(ようしつ)を作ります。

この蛹室とは、羽化するための部屋で、自分で作るのです。

蛹室が完成すると前蛹になり、手と口が固まって仰向きの状態になります。

その後暫くすると蛹となります。

この蛹の時代が、カブトムシの一生でも最も弱く繊細な状態で、身体の中はほとんど水分のみです。

ちょっと高い所から落としただけで、あっけなく死んでしまいますので、

蛹は触るな、動かすな!

ということなのです。

カブトムシの蛹の時の注意点

カブトムシの飼育に必要なものは、以下のようなものです。

  1. 飼育ケース
  2. マット
  3. のぼり木と枯葉類
  4. 霧吹き
  5. エサ

これらはホームセンターなどで購入できますので、いざという時にあわてないように、飼育を始める前には全て揃えておいた方がよいでしょう。

飼育用ケース

カブトムシの飼育には、昆虫飼育用のプラスチックケースが最適です。

ホームセンターやペットショップでは1,000円から2,000円程度で購入できます。

飼育用ケースには通気用のスリットを備えたフタが付属しますが、あまりスリットが大きいとコバエが侵入してしまう可能性があります。

ケースを使用する際は、コバエの侵入を防ぐための防虫シートを、ケースとフタの間に挟めばよいでしょう。

もう一つ重要なのは、ケースの深さです。

これは蛹室を作るためには、ある程度の深さがないとまずいのです。

およそ15センチから20センチの深さ

があれば大丈夫ですが、深めの方が無難でしょう。

昆虫マット

飼育用ケースには、『マット』という昆虫飼育用の腐葉土を敷きつめます。

このマットには、成虫用のマットとは別に、幼虫用のマットもあります。

幼虫用のマットは、幼虫の餌となる養分を含んでいるので、幼虫には好適ですね。

カブトムシの飼育には園芸用の腐葉土が最適ですが、

飼育箱に入れる腐葉土は必ず無農薬のもの

を選ぶべきです。

もし無農薬のものを使っていないのであればこちらを使うようにしてくださいね!

価格は10リットル入りで800円から1,000円程度です。

のぼり木と枯れ葉類

のぼり木とは、カブトムシが掴まるための木です。

これはカブトムシの習性なので、これがあればカブトムシもストレスフリーで飼育できます。

登り木にはエサをいれるための穴がある方がよいでしょう。

枯れ葉はカブトムシが転けた時につかまる、手すり代わりのものです。

カブトムシは転倒した時に何もないと、自力では起き直ることができないのです。

霧吹き

マット(腐葉土)には水を含ませて使います。

マットが乾燥するとカブトムシが弱りますので、霧吹きで適度に水を補給します。

エサ

カブトムシのエサは、スイカやリンゴ、バナナなどです。

しかしこれらの果物類は夏場には傷みやすいので、カブトムシ用の昆虫ゼリーがおすすめです。

但し、これも蛹の時には必要ありません。

カブトムシの蛹の育て方と注意点

カブトムシの幼虫は、5月から6月頃に蛹になる準備を始めますが、この時期は、ある程度変動がありますので、あくまでも目安です。

この時期になるとカブトムシの幼虫は黄色くなり、『蛹室』を作り始めます。

蛹室は通常は幼虫が自分で作るのですが、自分で作らない(作れない)時や、壊してしまった時には、『人工蛹室』を使います。

その名の通り、人間が作った蛹室です。

これは出来合いのものもありますが、トイレットペーパーの芯で作ることもできます。

この時期で最も大事なのは、

マットの濡れ具合(水分量)

です。

マットが乾燥し過ぎていると、土がさらさらの状態で蛹室が固まりません。

逆に水分が多すぎると、蛹室に水が溜まってしまい、最悪の場合は死んでしまいます。

この時期には、蛹は勿論蛹室にも触るのは必要最小限にし、又マット(腐葉土)の入れ替えなども控えます。

幼虫は蛹室は一生に1度しか作らないので、最初に作った蛹室が壊れてしまうと、ほとんどの場合死んでしまいます。

この蛹室が壊れる大半の原因は、人間がゆすったり触ったりすることによるものなので、くどく『触るな、揺するな』を書いているわけです。

不幸にして蛹室が壊れた場合や作らない場合には、人工蛹室の出番です。

  1. トイレットペーパーの芯を用意します。
  2. 蛹の高さより少し高くなる位に、トイレットペーパーの芯を切ります。
  3. 芯の周りに適度に湿ったマット(腐葉土)を敷き、蛹室が動かないようにします。
  4. 蛹を静かに持ち上げて、そっとトイレットペーパーの芯の中に入れます。その時は『頭が上にくるように』します。

蛹室に入りさえすれば、成虫になる可能性は非常に高くなりますが、それを確認するには、ケースを静かに持ち上げてみます。

底面に蛹室らしき丸い部屋が見えるようでしたら蛹になっている可能性大です。

こうして、幼虫は蛹室に入り、やがて羽化して待望のカブトムシの成虫となります。

但し、羽化してすぐに成虫になるのではなく、羽が固まるのに一週間程度かかります。

土から出てきたら、糞が溜まっている時にはマットの入れ替えなど行いましょう。

蛹の時の最大の注意点は、とにかく必要が無い限り触らない、動かさないということにつきます。

こちらの記事も読まれています!!

結び

カブトムシの蛹が動かないのは、実は当然なのです。

蛹はそもそもあまり動かないのが普通であり、死が疑われる場合以外は、そのまま静かに見守るのが一番の対処法です。

待ち遠しくてたまらず、土を掘ったり幼虫や蛹を持ち上げるなどは、厳禁です。

但し、土の水分の状態などには気を配り、適度に水分を補給してやりましょう。

又、幼虫が作った蛹室が壊れると、まず成虫になりません。

壊れる原因の大半は、飼育者によるものですが、壊れた場合には人工蛹室という手もあります。

苦労して育てたカブトムシが、無事成虫となってその雄姿を見せることを祈っています!

Sponsored Link

“カブトムシの蛹が動かない時の原因や育て方などの生死の確認方法と対処法は?” への2件のフィードバック

コメントを残す