うなぎ、うまいですねえ。

斎藤茂吉という有名な歌人がいましたが、彼はうな丼が大好物で、よくうな丼をとりよせていたのです。

 

それも、いつも2つずつ取るのですが、家族には食べさせず、自分一人で2つとも平らげてしまうのでした。

 

それを見ていた二人の息子は、大人になったら自分も腹一杯うな丼を食べたいと思いながら、茂吉がうな丼を食べるのを見ていたそうですよ。

 

ちなみに、二人の息子とは、長男はモタさんこと齋藤茂太さん、次男はどくとるマンボウこと北杜夫さんです。

 

文化勲章受章の歌人がうまいというのですから、うな丼はうまいのです。

 

文化勲章とうな丼は関係ないなんていわないでね。

 

というわけで今回は、うなぎの血は毒があって、目に入ると失明の危険性があるというのは、本当なのか、またその時の対処法なども見ていきましょう。

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うなぎの血には毒がある?

では、うなぎの血には毒があるというのは本当なのでしょうか?

ズバリ言うと、

本当です!

うなぎの血には『イクシオヘモトキシン(ichthyohemotoxin)』という毒物が含まれています。

 

このichthyoは魚、hemoは血、toxinは毒をそれぞれ意味するので、 魚類血清毒と日本語に訳されています。

 

但し、この魚類血清毒というのは一般名で、うなぎの血の毒だけではなく、他の魚の毒の場合にも使われます。

 

うなぎ、あなご、うつぼ、はもなどの『ウナギ目』の魚類は、血液(血清)にこの『イクチオヘモトキシン』という毒性物質が含まれているのです。

 

尚、うなぎの血の毒には、特定の固有名詞は特にないらしいですね。

うなぎの血の毒による症状は?

昔の民間療法では、うなぎの生き血は肺炎や肺尖カタルに効くといわれていたのですが、その根拠はどうもないようですね。

うなぎの毒素は血だけではなく、あのヌルヌルにも同様の毒素が含まれています。

しかし、これはうなぎのつかみ取りでなどで触った程度では、すぐ症状が出る程強いものではないようですね。

うなぎの血を飲んだ時の症状

うなぎの血を飲んだ場合は、

下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、無気力症、不整脈、衰弱、感覚異常、麻痺、呼吸困難が引き起こされ、死亡することもある

とされています。

しかし、実際にうなぎの血を飲んで死亡した例というのは、皆無に近い状態らしいですね。

これは約1000ミリリットルという、相当大量の血を飲まないと致死量に達しないということもあるようです。

うなぎの血を一度に1リットルも飲む人は、まずいないでしょう。

うなぎの血の血が目に入った場合の症状

うなぎの血の血が目に入った場合の症状は、

まず強い目の痛みと、それに続いて涙が止まらない、まぶたが腫れる、結膜炎を発症する

などが起こることもあるとのことです。

この場合失明の危険性もあるといわれていますが、実際に失明した人がいるのかどうかは不明で、若干疑問が残りますね。

うなぎの血が口に入った場合の症状

うなぎの血は、皮膚や粘膜についた場合でも炎症を引き起こします。

焼けるような強い痛みと粘膜が赤くなる、唾液が多量に出るなどの炎症

が起こるそうです。

うなぎの血が皮膚の傷口から入った場合の症状

皮膚に傷がある場合、たとえば調理の際にその傷口にうなぎの血がついた時など、

痛みと腫れ、むくみ、化膿

などが起こることもあるそうです。

こうして見ますと、ウナギの血が人間の身体についた場合は、どの部位であってもなんらんの障害が起こるようです。

もし、うなぎを調理する場合は、手術用の手袋着用など、十分に気をつけましょう。

 

うなぎの血が目に入った時の対処法は?

これは

直ちに(できるだけ早く!)流水で十分洗い流す

しか、対処法はなさそうですね。

元々うなぎの血が目に入るという状況は、うなぎをさばく時しか思い当たりません。

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うなぎのさばきは、フグほどではありませんがかなりの危険が伴いますので、素人は手を出さない方が無難です。

それにうなぎの血の毒(イクシオヘモトキシン)には、特効薬は存在しないようですので、

目に入らないように注意する

以外に手はないでしょう。

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うなぎの血の毒抜きの方法は?

うなぎの血の毒抜きの方法ですが、これは至って簡単です。

加熱すればよい

のです。

それだけです。

うなぎの血の毒(イクシオヘモトキシン)は熱には大変弱く、60度以上で5分以上加熱すれば、毒の成分はなくなります。

でなければ、蒲焼きなど怖くて食べられませんよね。

 

しかし、刺身など生で食べる場合の毒抜きは、非常に困難で危険です。

 

上記のように、生の状態でうなぎの血の毒をなくす薬品類は存在しないのです。

 

となると、毒がある成分、つまり血液を完全に除去するしか、毒抜きの方法はないということになります。

 

準備段階として、血が固まりにくくする焼酎などのリキュール類と、血を流れやすくする塩を混ぜ、氷を加えた氷水に、1~2時間ほど漬けておきます。

 

その後、流水で念入りに洗い流す作業を、繰り返し行います。

 

この作業は、書くのは簡単ですが、実際にやるととても大変な作業だそうですよ。

 

普通のうなぎ屋では、うなぎの刺身を出すところはほとんどありませんが、まれにうなぎの刺身を出すところもあります。

 

そのようなお店では、この大変な作業をやっているわけですね。

 

いくらフグのように死に至ったりはしないといっても、一度「あの店のうなぎの刺身で中毒した!」といわれれば、廃店の危機に陥ります。

 

ですから、念には念を入れて十分に毒抜きをするわけです。

 

そんなウナギの毒抜きのプロと素人の違いは、

プロには、毒が残っているかいないかは見ればわかるが、素人には判断がつかない

という点です。

そんなわけですので、素人が面白半分に手を出すのは、決してお勧めできません。

うなぎの刺身は毒のせいで食べないの?

うなぎの刺身を出す店がほとんどないのは、毒のせいだけではなく、お店の方から見ると、

うなぎの刺身を作るのは、手間がかかりすぎて採算が合わない

ということもあるようですね。

なにしろ、普通の刺身に比べて、5倍以上の手間がかかるそうなのです。

それだけに味の方は好評です。

ほんのりと甘くまろやかで、小骨もなく、鯉の洗いにちょっと似た味で、『絶品』だそうですよ。

但し、それだけの手間がかかっているだけに、かなり高額らしいです。

もし、うなぎの刺身を出す店を見つけたら、一度味わってみるのも一興ですね。

 

結び

見た目はエグイが食べておいしいのがうなぎです。

ところが、そのうなぎは血に毒があり、血を飲んだりすると危険なのです。

その毒の正体は、イクシオヘモトキシンという魚類の血清毒で、特にうなぎの血が目に入ると、かなり危険が高いようですね。

一方、そんな危険なうなぎを、刺身として食べることもあります。

もっともこれは素人には到底無理で、プロの板さん(それも専門の)が作ったものでないと、怖くて食べられません。

うなぎの刺身は食べたし、命は惜しし・・・ということですね。

 

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