渓流の妖精、鮎・・・

 

姿形も見目麗しく

食べればスイカに似た芳醇な香りで

人を魅了します。

 

しかも、釣りとしても

日本独特の友釣りなど

釣り人の人気の的なのです。

 

しかし、魚の常として

この鮎にも寄生虫がいるのです。

 

今回のその鮎にいる寄生虫はどんなものか

人間に寄生した場合の症状や

感染しない対策などを調べてみました!

鮎にいる寄生虫とは?

では、鮎にいる寄生虫とはどんなものでしょうか。

こちらが鮎にいる寄生虫の主なものです。

  • 横川吸虫(ヨコガワキュウチュウ)
  • アニサキス
  • アユ杯頭条虫(アユハイトウジョウチュウ)

 

この内

アユ杯頭条虫は人間には寄生しないので

事実上無害です。

 

鮎にいる寄生虫で最も一般的なものは

横川吸虫です。

 

大半の鮎には

横川吸虫の幼虫が寄生しているそうですが

幼虫は0.15ミリと小さいので

とても肉眼では見えません。

 

鮎の刺身や生焼けを食べると

鮎に寄生していた

被嚢幼虫(メタセルカリア)が

人間の小腸に寄生し

被嚢幼虫は体内で1週間程度で成虫になります。

 

 

又、寄生する部位は

ウロコの周辺が多いそうです。

 

 

アニサキスは代表的な魚の寄生虫です。

 

大きさは2~3センチ程ですが

魚に寄生しているアニサキスは幼虫です。

 

寄生する部位は主に内臓表面ですが

筋肉にも寄生します。

 

特徴としては

渦巻き状になっていることが多く

またシストという半透明の粘膜の袋に入っています。

 

 

日本の川魚の寄生虫の

感染報告の

第1位はアニサキス

第2位が横川吸虫

なのです。

 

それくらいアニサキスが寄生する魚は多いということですね。

 

寄生虫が人間に入ると症状はどうなる?

人間に寄生した時の症状は

鮎の寄生虫の場合は

比較的軽症ですむことが多いようですね。

横川吸虫が寄生した場合の症状

寄生した横川吸虫が少数の場合は

自覚症状はほとんどなく

感染したことさえ気づかない

というケースが大半です。

 

しかし、多数の場合は下痢や腹痛

食欲不振、体重減少等の消化器症状があり

総称して横川吸虫症といわれています。

アニサキスが寄生した場合の症状

アニサキスの幼虫は

人間の体内では成虫になれないので

感染しても通常は体内で死に

排泄されてしまいます。

 

胃けいれんや胃潰瘍、虫垂炎などの症状と

似ています。

 

そのようま症状がある場合は

自己判断ではなく医師の診断を受けるべきでしょう。

 

鮎の寄生虫に感染しないための対策は?

鮎の寄生虫に感染しないための対策となりますと、

 

鮎は刺身などの生では食べない

ということ以外はありません。

 

いくらかでも感染の危険を減らすには、

  • 鮎に触った手は良く洗う
  • 焼く場合でも生焼けではなく、しっかりと焼く
  • 調理に使ったまな板なども、良く洗って熱湯で消毒する
  • 釣ったらすぐしめることで鮮度は保たれる(寄生虫対策としてはほとんど効果はない)
  • 肝などは取る

などがあります。

 

しかし、上記でもしっかり焼く以外は

気休め程度の効果しかないでしょう。

 

寄生虫は肉眼では

判別出来ない場合もあります。

 

清流なら大丈夫とか

釣ってすぐなら安全とかいうこともありません。

 

比較的効果があるのは

-20度以下で数時間あるいは数日冷凍し

その後解凍する(ルイベと同じ)という

方法がありますが、これも絶対安全

とは言い切れません。

 

イワナその他の川魚の危険性については、こちらにも書いておりますので、ご参考まで。

イワナに寄生虫はいる?どんな虫で危険性や刺身で食べる時の対処法!

うなぎの血は毒があって失明する可能性が?目に入った時の対処法は?

寄生虫が人間の体内に入った場合はどうする?

 

人間の体内に入った場合はどうしたらよいのでしょうか。

横川吸虫(ヨコガワキュウチュウ)

もっとも確実な対処法は

焼く煮るなど十分に熱を加えることです。

 

良く焼けば

寄生虫感染の恐れは殆ど無くなります。

 

感染してしまった場合には

プラジカンテルという抗寄生虫薬があります。

 

アニキサス

アニサキスには今の所

特効薬は存在しません。

 

しかし、症状自体が軽いため

ほとんどが絶食して点滴を打つ程度の

対症療法で回復します。

 

結び

鮎は独特のスイカのような香気とさっぱりした味で、大人気の川魚です。

しかし、この鮎にも寄生虫は多くいて、主なものは横川吸虫やアニサキスとなっています。

他にも幾つかの寄生虫の例がありますが、比較的少数なのです。

いずれも重篤な症状に至ることは、あまり多くはないのですが、それでも生食は避け、良く火を通したものを食べた方が安全ですね。

どんなにきれいな水に住んでいても、良く洗っても、酢でしめても、寄生虫は完全には除去出来ません。

寄生虫の完全な除去は、今の所加熱以外にはないのです。