ヤマメは渓流の女王というところでしょうか。

 

 

関西ではアマゴという名称が一般的で

しなやかな身体の中心線上に

赤い斑点が並ぶという

おそらく魚の中で最も美しい渓流魚です。

 

関東のヤマメは、赤い斑点がなく

背びれなども少し形が違いますが

美しさは変わりません。

 

しかも、このヤマメは食べても非常においしく

その味は川魚のナンバーワンでしょうね。

 

 

しかし、川魚の常で

このヤマメには寄生虫がいる場合が多いのです。

 

今回は、ヤマメの寄生虫について

また刺身の食べ方や捌く注意点などを見てみましょう。

 

ヤマメの刺身には寄生虫がいる?

ヤマメとは、山女魚、山女とも書き

その名の通り

清らかな渓流の女王的存在なのです。

 

味も絶品で、川魚の中では

文句なしにナンバーワンと言えます。

 

 

ヤマメはサケ目サケ科に属し

サクラマスの中で降海せずに

一生を河川で過ごす陸封型の魚です。

 

ところが、この美しいヤマメにも

寄生虫がいる場合が多いのです。

 

 

天然の場合のヤマメのエサは

主として昆虫(水棲や空中から落下したもの)

ですが、サワガニなども食べます。

 

それらのエサには寄生虫がいることが多く

それがヤマメにも感染するわけです。

 

ところで、ヤマメには三種類あります。

これは分類学上の分類ではなく

育った環境による分類です。

  1. 天然もの
  2. 放流もの
  3. 養殖もの

 

天然ものは、その名の通り

自然環境の中で繁殖したものですが

かなりの確率で寄生虫に感染しています。

 

『放流もの』というのは

養殖場で養殖したヤマメを

渓流に放流したものです。

 

 

又、養殖中には

寄生虫に感染していなくても

放流後に川虫などを食べて感染する場合もあります。

 

そのため、寄生虫に関しては

天然ものとほぼ同じ注意が必要です。

 

養殖ものは、よく管理された養殖場で

寄生虫などに感染しないよう

十分配慮して育てられたものです。

 

但し、ヤマメが育つような清冽な環境は

そうざらにはないため

大量に養殖するのは困難です。

 

ヤマメにいる寄生虫

『ヤマメにいる寄生虫』と書きましたが

全てのヤマメにこれらの

寄生虫がいるという意味ではなく

『いる場合可能性のある寄生虫』

ということです。

横川吸虫

横川吸虫はアニサキスと並んで

魚、特に川魚に最も多い寄生虫です。

肺吸虫

肺吸虫は主にサワガニを

中間宿主とするジストマの一種です。

 

そのサワガニをヤマメが食べ

そのヤマメを人間が食べることで

人間も肺吸虫に寄生されます。

 

その寄生される場所が肺や

まれには脳という人体の最重要器官なので

余計に怖いですね

 

肝吸虫

これは肝臓に寄生するジストマなのですが

ヤマメにはあまり多くはないようです。

 

顎口虫

顎口虫は、川魚の寄生虫の中でも

最も危険なものの一つです。

 

広節裂頭条虫

いわゆるサナダムシです。

 

これもヤマメにはあまりいませんが

見た目はやたらグロイですね。

アニキサス

魚の寄生虫の定番、アニサキスですが

これもヤマメには比較的少ないようです。

 

 

ヤマメの刺身が食べたいときの捌き方の注意点は?

ヤマメに限らず

川魚の寄生虫に感染しない方法は

2つだけです。

 

十分に加熱する

完全に管理された養殖場でとれた魚を食べる

 

ですから、刺身などの生食で

ヤマメの寄生虫に感染しないためには

完全に管理された養殖場でとれたヤマメを食べるしかないのです。

 

さばき方や、洗浄では寄生虫を完全に除去するのは不可能です。

 

ヤマメの寄生虫が入らないようにする食べ方は?

ヤマメの寄生虫が体内に入らないようにする食べ方は、

焼く、煮るなど十分に加熱する

しかありません。

 

刺身などの生食の場合は、

完全に管理された養殖場でとれたヤマメを食べる

ことでしょう。

 

結び

渓流の女王ヤマメ。

見て美しく、食べておいしいヤマメですが、この端麗なヤマメにも寄生虫はいます。

特に刺身などの生食は、完全に管理された養殖場でとれたヤマメ以外は、避けた方が安全です。

さばき方や洗浄では、寄生虫を完全に除去することは出来ませんので、天然ものなどはよく焼くのが一番の寄生虫対策です。

ヤマメの寄生虫で重篤な症状になった例は、あまりありませんが、君子危うきに近寄らず、なのです。