きれいでかわいい蝶に比べて、蛾は嫌われ者のようですね。

 

とはいえ、蛾の成虫は人間に害をするものはそれほど多くはありません。

 

例外はドクガ・イラガ・カレハガなどの毒蛾で、これらの蛾には毒針毛が成虫にもあり、触ると刺されますが、その他の大半の蛾は無毒です。

 

しかし、蛾の幼虫となると話は別で、植物を食い荒らしたり、毒針毛や毒棘があったりで、害虫の仲間に入れられてしまいました。

 

しかも、蛾の幼虫はいわゆる『毛虫・芋虫』で、見た目が不気味でおぞましいため、さらに嫌われているのです。

 

今回は、その蛾の幼虫の駆除の仕方や方法と、注意点などを見ていきましょう。

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蛾の幼虫を駆除したほうがいい理由は?

蛾の幼虫、毛虫は害虫として駆除の対象になっています。

 

蝶の幼虫も毛虫の一種ですが、こちらを駆除しろという声はあまり聞こえてきません。

 

蛾の立場からみれば、「蝶も蛾も同じ仲間。 なのになぜおれたち蛾だけが駆除の対象になるんだ!? これは虫種差別だ!」と言いたくなるでしょうね。

 

しかし、蛾の幼虫が嫌われ、駆除の対象になるのはそれなりの理由があるのです。

 

蛾の幼虫が害虫とされるのは、主として以下の3つの理由からです。

農業・園芸上の害虫

ガ類の幼虫は芋虫・シャクトリムシ・毛虫などと呼ばれますが、樹木や野菜類などを食い荒らすことが多く、そのため害虫とされています。

しかし、蝶の幼虫も同じように樹木や野菜類などを食べるのに、蝶の幼虫を害虫扱いすることは、あまりないようですね。

 

もっとも、幼虫の時代は蝶と蛾の違いはあまりはっきりしないので、見分けがつかず、総じて「毛虫、芋虫は全て害虫」となっているだけかも知れませんが。

 

又、食品をエサとする蛾もいます。

 

メイガという種類で、ノシメマダラメイガという種類がその代表です。

 

エサとする食品は、穀類、乾燥果実、調味料、野菜、クッキーやチョコなどのお菓子など、さまざまな食品を食べてしまいます。

毒針毛・毒棘を持つ害虫

これは確かに困ります。

 

蛾の幼虫の中には、毒針毛や毒棘を持つ種があり、毒針に触れると激しいかゆみがあります。

 

蛾の種類はドクガやチャドクガ、モンシロドクガ、ゴマフリドクガ、キドクガ、チャドクガ、イラガなどですが、かゆみだけでなく痛みや発疹を伴うこともがあります。

 

又、ドクガ科の蛾の幼虫は、成虫になっても毒針が残るため、触ると危険です。

 

ドクガの毒の正体はヒスタミンで、これは人体内にもありますが、多量に放出されると蛋白質と合わせて強いかゆみを感じます。

 

ドクガの幼虫は、クヌギ、サクラ、ウメ、バラ、イタドリなど100種以上の植物を食い荒らします。

 

チャドクガは年2回発生で、成虫は6~7月(第1回目)、9~10月(第2回目)に発生し、チャ、サザンカ、ツバキなどを食べます。

 

イラガ科の幼虫は、太くて短い緑色のナマコのような芋虫で、食べる植物は、ヤナギ、サクラ、ナシ、カキカエデ、キンモクセイなど多数あります。

これらの蛾の幼虫は、いずれも毒針を持つので、触ると危険です。

不快害虫

これは幼虫、成虫共に外見が気持ち悪く、人に不快感を与えるため、害虫とされています。

 

見た目がキモイから害があるとは、随分と身勝手な話ですが、人間は生物の歴史上最も身勝手で自分勝手な生物なのです。

 

同じ人類でさえ、イケメン・美人はもてはやされますが、ダサメン・キモオタ・ブスは害悪扱いされます。

 

同じ人類でさえこれなんですから、虫の虫権など無視されるのが当然かも。

 

以上のような理由から、蛾の幼虫は駆除したほうがよい、となるわけです。

 

こちらは、ネコと蛾の動画ですが、ちょっと癒されますね。

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蛾の幼虫の駆除の仕方は?

蛾の幼虫などの毛虫は、主として果樹や花のある木などの樹木に発生します。

 

自分のところで駆除しても、すぐまた発生する場合は、近所の庭や畑、街路樹からやってくる場合もあります。

 

毛虫がつきやすい植物は、葉が柔らかい樹木は毛虫の好物ですので、桜やモミジ、カエデなどにはよくつくようです。

 

草花には樹木ほどはつきませんが、蝶の幼虫の毛虫がつくこともあります。

 

以下は蛾の幼虫の駆除の仕方ですが、薬剤など使用するときは特に注意が必要です。

 

又、毒針を持った毒蛾には、軍手では毒針が貫通する恐れもありますので、手術用の手袋など用意すべきでしょう。

殺虫スプレーなど薬剤使用

もっとも一番的な駆除方法です。

手の届く範囲の場合は、スプレー殺虫剤がお手軽です。

 

樹木全体など範囲が広い場合は、液体殺虫剤が必要となります。

 

これらの薬剤を使用する際には、長袖のシャツにマスクやゴーグル、手袋などの着用が絶対的な条件です。

 

又、散布し過ぎると、樹木にも悪影響が出る場合もありますので、適量を散布してください。

 

もう一つ毒蛾の場合は、幼虫の死骸には毒針がそのまま残っています。

 

ですので、これらの死骸も焼却するなどしておかないと危険です。

葉ごと切り取る

蛾の幼虫が若い間は、葉裏に隠れているので、葉っぱごと切り取って、捨ててください。

毒蛾の時は、毒蛾を固めるスプレーをかけてから処理すれば安全です。

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1匹ずつ駆除

あまり広くない庭ならば、一匹ずつ駆除してもそれほど時間はかかりません。

ピンセットなどで一匹ずつポリ袋などに入れ、後で纏めて焼却すれば安心できます。

但し、薬剤散布の時と同様に、長袖のシャツにマスクやゴーグル、手袋などの着用をラオ忘れなく。

鳥にお任せ

蛾の幼虫は見るのもいや、まして近寄るなんて・・・という方には、天敵の鳥にお任せという方法もあります。

但し、効果の方はあなた任せ、鳥任せなので、なんとも言えません。

普段から置き餌などしておけば、鳥の方もここへ来れば餌があると思い、やってきてくれるかも知れませんよ。

尚、蛾の幼虫駆除は、発生し始めが効果的です。

成長した後では、薬剤が効きにくくなることもあるからです。

手におえないほどの量の発生だったり、場所が広いなどの時は、専門の業者に依頼する方が手っ取り早いかも知れません。

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蛾の幼虫の死骸にも注意の理由は?

蛾の幼虫は、人間を直接攻撃したりはしませんが、一部の毒蛾は毒針毛や毒棘を持っています。

 

その毒針は抜け殻や死骸にも残っているのです。

 

ですから、死んでいるからと言って素手で触ったりすると、被害を受ける可能性は高いです。

 

死骸でも素手では扱わず、ピンセットや割り箸などでつまんでポリ袋などに入れ、焼却するのがベストです。

 

蛾の幼虫(毛虫)の被害が増えているのは、一つには天敵が減ってきていることもその原因かも知れません。

 

毛虫の天敵は、スズメバチや鳥類ですが、スズメバチは刺されると死に至る場合さえあるほど危険なハチです。

 

そのため、スズメバチは駆除の対象になり、必然的に、特に都会では数が減ってきています。

 

鳥類にしても、大都市の郊外など一部の地域では増えて来ていますが、日本全体からみれは激減しています。

このように蛾の幼虫の天敵が減ってきていることが、蛾の幼虫の被害が拡大している大きな原因かと思われます。

結び

蛾の幼虫は通称毛虫とか芋虫などと呼ばれ、人間からは目の仇にされています。

その理由は、見た目が不気味でおぞましい上、植物を食い荒らしますし、毒針に触ると痛みやかゆさを覚えるなどの実害があるからでしょう。

その蛾の幼虫の駆除も結構面倒ですし、駆除した後の死骸にも毒針が残っていたりします。

なので死骸の廃棄にも注意が必要なのです。

今回はその蛾の幼虫の駆除の仕方や注意点などを纏めてみました。