蓑虫は最近はあまり見られなくなりましたね。

 

蓑をまとったようなユーモラスな外見で
葉っぱからぶら下がっているのは、何か
心和む風景でした。

 

しかし、この

蓑虫は実は害虫

で、庭の草木を食い荒らすのです。

 

しかも食べる草木は非常に多数で
何でも食べると言っても良いほどなのです。

 

金木犀や梅、ミモザ、ライラック、桜

など、大半の庭木は
蓑虫の食害の対象になってしまいます。

 

一見楽しくかわいい外観にも関わらず、
庭木にとっては天敵なのです。

 

そこで今回は、蓑虫の駆除の方法や
予防法などを紹介していきます!

蓑虫をほっておくとどうなる?

蓑虫をほっておくとどうなる?

蓑虫は『蓑(みの)』という殻のような
ものに包まれています。

 

これは葉っぱなどをかじって作る、
雨風を防ぐための
外套やレインコートのようなものです。

 

蓑虫はミノガなどの幼虫で、

幼虫時代はこの蓑に包まれて生活しています。

 

木の枝や葉っぱにぶら下がっている
という目立つ外見のため、鳥類には恰好の
エサとなります。

 

特にシジュウカラは、器用に
蓑からミノガの幼虫を引っ張り出して
食べてしまいます。

 

とはいえ、面白い眺めだからとそのまま
ほっておくと、

蓑虫はどんどんと草木を食い荒らし

草木は丸坊主になってしまいます。

 

こちらは蓑虫の蓑の生態動画です。

 

 

蓑虫を駆除する方法は?

蓑虫は草木を食い荒らす害虫ですので、
見つけたら駆除しておかないと、
草木は皆食い荒らされてしまいます。

 

そこで蓑虫駆除の方法です。

蓑虫の駆除の方法 一匹ずつ取り去る

一匹ずつ取り去るというと、さぞ大変
だろうと思いますが、意外にこの方法が
有効なのです。

 

蓑虫は

  • 肉眼で簡単に見つけることができる
  • じっとしていて動かない
  • 1度に大量に発生することがない

などの特徴があるので、

割り箸やピンセットなどで一匹ずつ取り去る

のが最も効果的な方法なのです。

 

その手順は簡単で、蓑虫を探し火箸や
ピンセットなどで剥がし取ります。

 

この時、かなり強く引っ張らないと取れない

こともあります。

 

虫取り専用のピンセットもあり

中々便利なので一つ持っていたらよいかと思いますよ。

 

とった蓑虫は可燃ゴミとして廃棄するか
踏みつぶしておきます。

 

一匹ずつ取るのは、農薬とは違い

人体には全く影響を与えることはありません。

 

又、農薬を使う場合は蓑の内側には
薬液が届かない場合もありますので、
この方法をお勧めいたします。

こちらは虫取り用の大型ピンセットです。

 

刃はぎざぎざがついているので、
虫取りには最適ですね。

 

蓑虫の駆除の方法 薬剤を使う

蓑虫が手の届かない高所にいる時などは
薬剤を使用することになります。

スミチオン

スミチオンは有機リン系殺虫剤
ですが、比較的

人体への悪影響は少ないとされています。

 

とはいえ、殺虫剤全般に言えることですが

長袖のシャツにマスク着用

は必要でしょう。

こちらはスミチオン乳剤の100ml入りです。

 

水で薄めて使います。

スミソン乳剤

スミソン乳剤とは、スミチオンと
マラソンという薬剤を混合した乳剤です。

 

スミチオンとマラソンの相乗効果で
ミノガ以外にも、アブラムシやコガネムシ、
ハマキムシやコナジラミなど、

広範囲の害虫に効く薬剤です。

1000倍に薄めて噴霧器で散布します。

 

ダイン

こちらは殺虫剤ではなく
展着剤という薬剤です。

 

展着剤は散布薬剤を虫や葉につきやすくするものです。

ほとんどの農薬と混用可能で、
ごく少量で効果があります。

 

カルホス

カルホスは、接触毒と食毒の両作用により
幅広い害虫に有効な殺虫剤です。

作物への吸収移行が少ないため、
残留が少ないのと、

薬害も少ないのが特徴です。

蓑虫が来ないように予防する!

蓑虫が来ないように予防する方法
としては、駆除を完全に行うのが
一番でしょう。

 

冬の間に捕殺と薬剤噴霧を併用して

完全に蓑虫を退治しておけば、
翌年の春になっても蓑虫は出て来ません。

 

冒頭で最近は蓑虫があまり見られなった
と書きました。

 

その蓑虫が減った原因ですが、
薬剤の散布などで減ったのではないようなのです。

 

これは中国から入って来た

外来種のミノムシに寄生する寄生バエ

のために、国産の蓑虫も絶滅の危機にあるとのことです。

 

中国産が怖いのは食品だけではない

のですね。

 

オオミノガもその一例で、1990年代に
中国より侵入した

オオミノガヤドリバエが蓑虫に寄生したため絶滅寸前となっています。

 

オオミノガヤドリバエ成虫は蓑虫が食べて
いる葉に小いさな卵を産み付けます。

 

蓑虫は葉と共に卵を食べ、蓑虫の体内で
ハエの幼虫が孵化して

ミノムシの体内を食べていきます。

 

この宿主の体内に寄生して、
宿主を食べて成長するというパターンは
昆虫類にはよくありますね。

 

寄生虫の恐怖という奴です。

 

しかし、天網恢々疎にして漏らさず。

 

(天の張る網は、広くて一見目が粗い
ようであるが、悪人を網の目から
漏らすことはない)

キアシブトコバチなど、

このオオミノガヤドリバエに寄生する蜂が存在するのです。

 

このあたりの輪廻は自然の怖いところですね。

 

結び

ユーモラスな外見が特徴の蓑虫は
草木を食べるため害虫という扱いになっています。

 

しかし、その蓑虫は最近滅多に目にしなくなりました。

 

これは寄生虫によるもので、蓑虫は

今や絶滅寸前

とさえ言われています。

 

元々蓑虫は草木を食べるものの
その被害は蛾類の幼虫に比べれば
微々たるものでした。

 

このままいけばあのユーモラスな
姿も、永遠に見ることができなく
なるかも知れません。

 

害虫とはいえ

なにか寂しい気もしますね。