栗ご飯を筆頭に、天津甘栗、焼き栗、
栗のシチュー、栗きんとんなど、
秋の味覚のエース格の栗。

 

パイナップルやマンゴーなどの
強い甘さとは違い、ほんのりほんわかと
ソフトな甘さが魅力ですね。

 

しかしこの栗には、自然のものも
栽培ものも、

虫がいることが多いのです。

 

この虫はいわゆる『栗虫』と言われる
虫の幼虫で、大半の栗にはこの栗虫が入っています。

 

栗虫は複数の虫の総称ですが、いずれも

かなりエグイ外見をしています。

 

そこで今回は、この栗虫が入っているか
どうかの見分け方や、危険な虫なの、
食べることはできるのかなどを調べてみました!

栗虫が入っているかどうかを見極める方法!

栗を食べる虫

栗を食べる虫は、主としてこの2種です。

 

ゾウムシ科の甲虫『クリシギゾウムシ』

蛾の一種『クリミガ』

クリシギゾウムシは通称ゾウムシなどと
呼ばれ、栗を食べる虫の7割位は
このクリシギゾウムシの幼虫なのです。

 

栗虫とひとくくりして呼ぶ場合は
この2種をまとめて栗虫と呼びます。

 

クリシギゾウムシの成虫はゾウムシの
名の通り、

ゾウの鼻のように長細い吻を持っています。

 

その色は、茶色地に黒っぽい斑点があります。

 

クリミガはハマキガ科に属する蛾で、
成虫は、羽を広げて2センチ程の小さな蛾です。

 

白っぽい羽に黒っぽい褐色の模様があります。

 

クリシギゾウムシは成虫が栗の中へ卵を産みます。

 

その長い吻で若い栗の殻に穴を開け、
殻の中の実に直接卵を産み付けます。

 

栗が育っていくと穴は自然にふさがって
しまうので、

栗に穴が開いていないからと言って中に虫がいないとは限らないのです。

 

つまり、穴が開いていない栗にも
虫がいる可能性があるわけです。

 

一方クリミガは、葉やイガに卵を
産み落とし、そこから孵化した
幼虫が自分で栗の殻を食い破り中に侵入します。

 

こちらは栗の実に穴があるので、肉眼でも確認できます。

 

栗虫が入っているかどうかを見極めるには?

 

見極める方法は三つの注意点があります!

見極める方法
  1. 穴が開いている
  2. 白い粉がふいている
  3. 栗の殻に黒い箇所がある

 

 

これらのどれかに該当する場合は、
虫がいる、或いはいた可能性が大です。

 

穴が開いている栗はほぼ100%虫に
喰われているので、食べることはできません。

 

クリミガの幼虫がいると、表面に白い粉がふいてきます。

 

これは、クリミガが殻の外に糞をしているからです。

 

ちゃんと『室外』に糞をするとはお行儀の良い幼虫ですね。

 

クリシギゾウムシが栗の実を食い
荒らした時は、殻の表面が黒くなります。

 

ですので穴が開いていない栗でも、
表面が黒くなっている栗の中には

クリシギゾウムシの幼虫がいる可能性が大です。

栗虫の生態

クリシギゾウムシは一つの実に1個の卵を産卵すると言われています。

 

しかし、実際には1つの実に複数の
クリシギゾウムシの幼虫がいることも
ありますので必ずしも1個とはかぎらないようですね。

 

栗の実の中にいる幼虫の期間は
約2週間程度で、その間栗の実を食べ

その後は自力で栗の皮に穴を開けて脱出します。 

 

その後は幼虫は土の中で冬を過ごし、
2~3年後に成虫となります。

 

クリミガは8~9月にかけて羽化した後
栗の葉などに産卵します。

 

孵化した後の幼虫はすぐに栗の実に
小さな穴を開けて中に

入り込んで内部から身を食べ、

10月下旬ころになると
終齢幼虫になって実から脱出します。

 

その後は、落ち葉の下や土中の浅い部分
で越冬し、翌年の8月下旬に羽化し、成虫となります。

栗虫を取り除くには?

まずバケツなどに水を入れ
そこに栗の実を入れます。

 

しばらくして浮いてきた栗は虫食い

なので捨てましょう。

 

水に浮かない栗でも、

白い粉を吹いていれば

これも虫食いです。

 

但し、栗に虫がいる場合でも、
食べてしまってもなんの心配もいりません。

 

全くの無害です。

 

無害どころか、栗虫は大変おいしいそうですよ。

 

これについては、後の項で紹介いたします。

 

栗の見分け方については、こちらもどうぞ!

 

栗は水に浮くのはいい栗?理由や簡単な見分け方を紹介!

 

栗虫に触ると危険はある?

危険は全くありません。

 

だって栗虫を食べる人も沢山いるのです
から、

触る程度は全くなんの問題もありません。

 

上の画像は成虫のものですが、
かなりグロイ外見ですね。

 

しかし、触っても危険はありません。

 

栗虫は食べることができるの?

では栗虫は食べることができるのでしょうか?

食べられます!

しかも大変おいしいそうですよ。

 

栗の実を食べるのは、クリシギゾウムシか
クリミガの幼虫ですが、

いずれの幼虫も栗の実しか食べていません。

 

しかも毒素の類も持っていないよう
なので、全く無害です。

 

ある人が栗虫を食べた経験を
レポートしていますが、

大変美味だったそうです。

 

その人はなんと栗虫の生食まで
したそうですが、さすがにこれは
寄生虫などが怖いですね。

 

日本での昆虫食のチャンピオンは信州

で、ハチの子にしろざざむし、それに
この栗虫など皆食べてしまうのです。

 

以下その方の栗虫賞味レポートからです。

究極のグルメ、栗虫を食べる!

『生の状態』での匂いは、ほんのりとたおやかに栗の香りがしたそうです。

 

うぅーん、昆虫食は苦手の私には、
この出だしで既についていけません。

 

十二分に腰がひけています。

 

まずは炒り栗虫です。

 

薄く油をひいたフライパンに入れると
途端にぱちぱちとはじけだします。

 

その味は・・・

軽い栗風味のポップコーン味で、

塩あじも程よく、実にイケルとのことでした。

 

次は茹で栗虫です。

 

こちらはさらに栗風味が増幅されて、
ジューシーさも残っているため
またひと味違った味わいになったようです。

 

噛んだ時に『ブチュッ』とつぶれて

エキスが出るそうで、うぅぅ・・・

 

せっかくの機会ということで

『踊り食い』も試してみたそうです!

 

しかし、臭みはないものの軽い苦みがあり、
これはあまり美味ではなかったようですね。

 

栗虫試食の感想としては、

栗虫うまいっ! イナゴよりうまいっ!

だそうです。

 

比較の対象にイナゴが出てくるところ
から、既に私の参画できる領域を
遙かに超えていますね。

 

昆虫食は苦手という人は、味そのもの
ではなく、外見で腰がひけるという人
が大半でしょう。

 

蜂の子にせよイナゴの佃煮にせよ、
味だけならかなりうまいそうですよ。

 

しかし、そのグロそのものの外見が・・・(笑)

 

結び

栗の実にはかなりの割合で虫がいる
場合が多いですね。

 

その虫が栗虫と言われる

クリシギゾウムシやクリミガの幼虫です。

 

これらの栗虫は触っても無害ですし、
食べることもできます。

 

しかも、栗虫は非常に美味だそうですよ。

 

しかし、外見のエグさから実際に栗虫を
食べる人は少数派のようですね。

 

いくら美味と言われても、あのグロさではねぇ・・・(笑)