風に舞うようにひらひらと飛んで行く
アゲハ蝶。

 

美しく優雅ですね。

 

そのアゲハ蝶の中でも

最もよく見られる蝶がキアゲハなのです。

 

しかし、キアゲハの幼虫には

毒がある

という話も聞きます。

 

このキアゲハの幼虫には毒がある
というのは本当なのでしょうか?

 

又、キアゲハが幼虫である期間は
どの位なのか、

その間の餌はなにを与えたらよいのでしょうか?

 

今回はそのキアゲハの幼虫について
色々と調べてみました。

キアゲハの幼虫の期間はどのくらい?

ではキアゲハの幼虫の期間はどのくらいなのでしょうか。

 

キアゲハは人が住んでいる場所の近くに
いる蝶で、そのため目にする機会も多いのです。

 

キアゲハは栄養状態や気候によって、

年に2~5回程産卵します。

 

セリ科の植物に卵を1つ産みつけ、また
別の場所に移って産卵を繰り返します。

 

卵は1週間前後で孵化し、幼虫は産まれた
植物の葉を食べながら成長していきます。

 

そして、

1齢→2齢→3齢→4齢→5齢→前蛹→蛹

と成長し、1か月程で成虫となります。

 

成虫になると交尾を行って産卵し、
それから2~3週間で寿命を終えて
死んで行きます。

 

以下はそのキアゲハの一生の表です。

 

キアゲハの一生
産卵
孵化
終齢
蛹化
羽化
1齢
2齢
3齢
4齢
5齢
前蛹
成虫
5日~10日
4日
3日
3日
4日
6日
1日
10日

 

この『1齢・2齢』とは『1歳・2歳』と
言う意味ではありません。

 

昆虫の幼虫は脱皮を重ねて成長して
いきますが、

孵化後第1回の脱皮までを1齢と呼びます。

 

その後脱皮ごとに2齢・3齢となり、
成虫あるいは蛹になる前の状態を終齢と呼びます。

 

又、孵化から蛹になるまでには、
およそ30日前後かかりますが、

これも時期・気候・個体の状況などで大幅に変わります。

 

又、上の表は越冬しない場合の日数です。

 

越冬する場合は、蛹の状態で過ごし
春になり気温が上がると羽化ていきます。

 

キアゲハの幼虫の特徴としては、

他のアゲハ蝶の幼虫と明らかに違う外見をしています。

 

最初は黒い毛のようなものがある、
大きさ3ミリ程の外見をしています。

 

その後脱皮して2齢幼虫になると
頭部が大きくなり
体節の分かれ目も見えるようになります。

 

更に3齢から4齢になると、オレンジの
模様が出てきて、

体色が薄い緑になっていきます。

 

5齢になると、体色が黄緑となり黒い模様が出て来ます。

 

孵化してからおよそ15日から20日程で
糸を吐き始めて前蛹になります。

 

この後は、蛹となり、羽化していきます。

 

キアゲハの幼虫の餌はなに?

キアゲハの幼虫の餌は

セリ科の植物であるセリ、パセリ、ニンジン

を好むようですね。

 

他にもミツバ、イワミツバなども
食草としますが、

餌として特に適しているのはパセリだと言われています。

 

希にミカンなどの柑橘類につくことも
ありますが、あまり成長は良くないようです。

 

又、飼育する際には、スーパーなどで
売られているパセリ類は

農薬を使っている場合が多く、好ましくありません。

 

適当なパセリ類が入手困難な場合には

ミカンなどの葉、又はニンジンの薄切り

などで代用しましょう。

 

アゲハ蝶についてはこちら記事もどうぞ!

アゲハ蝶の幼虫の食べ物は何?種類別に食べられるものか違う?

アゲハ蝶は幸運の象徴!仕事運や金運、恋愛運が上がる?

キアゲハの幼虫は毒はある?

上はキアゲハの成虫ですが、
流石にアゲハ蝶だけに非常にきれいですね。

 

それではキアゲハの幼虫には
毒はあるのでしょうか。

 

キアゲハの幼虫には

毒は全く無い

とされています。

 

一体にアゲハ蝶の幼虫は毒がないものが
大半です。

 

例外としては、ジャコウアゲハやベニモンアゲハの幼虫があります。

 

これらの幼虫は、ウマノスズクサという
植物を餌とするのですが、その

ウマノスズクサは有毒植物なのです。

 

ウマノスズクサは、昆虫などの食害から
身を守るためにアルカロイドなどの有毒物質を含んでいます。

 

そのウマノスズクサを、ジャコウアゲハや
ベニモンアゲハの幼虫は好んで食べます。

 

そして、体内に毒を貯め、それで身を守っているのです。

 

そのため、ジャコウアゲハやベニモンアゲハの
幼虫や成虫を食べた敵は、
毒にあたって中毒症状を起こしてしまいます。

 

その敵はもう二度とジャコウアゲハや
ベニモンアゲハを襲うことはありません。

 

クロアゲハやオナガアゲハなどは
このジャコウアゲハなどに姿を似せて

自分の身を守っています。

 

言わば『擬態』ですが、
このあたり、自然の凄い所ですね。

 

キアゲハの幼虫には毒はありませんが
臭角という角から強い匂いを出します。

 

この臭格から出るのは液体なのですが
非常に強い匂いで、指についたりすると、

幾ら指を洗っても中々取れません。

 

キアゲハに限らずアゲハ蝶は
優雅に美しく人気がありますが、
その代わり敵から身を守る戦闘力は持っていません。

 

戦闘力ではありませんが、毒を持ったり
異様な匂いをだしたり、擬態をすることはあります。

 

キアゲハのあの匂いも身を守るための
手段だったのですね。

 

アゲハ蝶が強い敵に襲われた時には、

『Trick or Treat』ならぬ

『Fight or Freigh』(戦うか逃げるか)

となります。

 

戦闘力のないこと日本国のような
アゲハ蝶の場合は当然逃げるしかありません。

 

しかもアゲハ蝶はただ逃げるだけでなく

いきなり曲がるなどのフェイントを

かけたりもします。

 

又、敵を驚かすのも有効な手段ですが
変わった驚かせ方をするものもいます。

鳥は一体に目玉が苦手なのですが、

その目玉に擬態する幼虫もいます。

 

これはトラフアゲハの幼虫ですが、
ハロウィンの仮装より見事ですね。

 

キアゲハの毒の危険性は?

キアゲハの幼虫には毒はないので、
特に危険性もありません。

 

アゲハ蝶の幼虫は蛾の幼虫とは違い、
触るのをためらわせるような
毛虫の姿ではありません。

 

むしろ、幼虫時代から

昆虫的美少女

と言える程のかわいい姿をしています。

 

その身を守るのは臭角と言われる
強い匂いを出す角だけなのです。

 

尚、臭い匂いを放つ幼虫は、
アゲハチョウの幼虫のみで、
他の蝶にはありません。

 

ところが、そのたおやかなキアゲハは

共食い

をするらしいのです。

 

ある人のレポートでは、
蛹になる直前の状態の幼虫(前蛹)を

他の幼虫が食べていたというのです。

 

前蛹の状態では動けないので、
逃げることもできません。

 

これは飼育ケースの大きさに対して

幼虫の数が多すぎると

このようなことがあるようなのです。

 

ネットで調べても似たような事例は
幾つもみつかりましたので、
間違いなく事実のようですよ。

 

それにしても昆虫的美少女にも
こんな一面があるのですね。

 

 

結び

大空を優雅に飛ぶキアゲハには
毒はありません。

 

そのかわり臭角と言われる強い匂いを
発する角がついています。

 

この匂いが指などにつくと、いくら

入念に手を洗っても中々匂いは取れません。

 

キアゲハの幼虫の期間は30日前後ですが
それは越冬しない場合で、
越冬する場合は当然遙かに長くなります。

 

キアゲハの幼虫はパセリを好んで
食べますが、他にもミツバ、イワミツバ
やニンジンなども食べます。

 

飼育する場合は、狭い場所にあまり多数
の幼虫を入れますと、

共食いする場合もありますので、要注意ですね。