クスサンという大きな蛾がいます。

 

主として栗の木にいる蛾ですが、

その幼虫も全長が10センチ近くにもなる

という、大型の毛虫です。

 

クスサンは漢字では『樟蚕』と書き、
昔は蚕の代わりの
養蚕用の虫とされていたそうですよ。

 

しかもその外観が、長い毛が生えていて
かなり不気味なのです。

 

触ると刺されそうな、毒がありそうな
そんな感じの

一見恐ろしげな毛虫です。

 

そのクスサンの幼虫には毒があるのでしょうか?

 

又、触って刺されたりしないかも心配ですね。

 

ということで今回はそのクスサンの毒や
駆除の方法などを紹介していきます!

クスサンの幼虫は毒がある?

クスサンとは?

クスサンとはヤママユガ科に属する蛾の一種です。

 

クスサンは栗の木の葉を常食するので、

別名『クリケムシ』と呼ばれることもあります。

 

幼虫は成長すると身体全体が白い
長い毛で覆われるので、

別名を『シラガタロウ』とも言われます。

 

クスサンの成虫は10センチ以上の褐色の
翅を持つ、大型の蛾です。

 

幼虫も体長は約8cmという大型の毛虫で、
1年に1回4月から7月に幼虫となって
出現し、最初は黒色をしています。

 

その後、成長すると共に白い毛が長くなり、
栗の木の葉を常食とします。

 

蛹になる前にはかご状の繭を作り、

その中で蛹になります。

 

秋に羽化した後は、卵を産み越冬します。

 

栗の木以外にも、落葉広葉樹であれば、

クルミ、トチノキ、ウダイカンバクリ、
クヌギ、コナラ、サクラ、ウメ、
イチョウ、クスノキ

など多くの樹木を食い荒らすのです。

クスサンの幼虫には毒はあるの?

画像でおわかりのように、クスサンの
幼虫は見るからに恐ろしげな姿で、

しかも大人の指の長さよりでかいのです。

 

これでは毒があると思われてもしょうがないでしょうね。

 

しかし、クスサンの幼虫は全く毒がありません。

 

刺すこともありませんし、かぶれるこ
ともなく、成虫にも毒はありません。

 

クスサンの幼虫を食べる人まで
いる位なのです。

 

つまり、

完全に人畜無害の昆虫なのです。

 

もっとも無害なのは『人畜』に対してで

栗などの樹木にとっては大敵です。

 

クスサンの幼虫の毒は危険?

クスサンの幼虫には毒はないので
危険もありません。

 

クスサンの幼虫の毛に触るとチクチクとした
感じはしますが、毒性は全くありません。

 

但し、クスサンの幼虫自体は無害ですが

その糞は直接素手で触るとかぶれる

ことがあります。

 

糞には素手では触らない方が良いでしょう。

 

以下はクスサンの幼虫の動画です。

 

虫が苦手な人はご遠慮ください。

 

撮影者さんも「キメェ!」などと言っています(笑)。

 

 

こちらはクスサンと人の触れあいです。

 

これもちょっとまねできませんね。

 

 

こちらは毛虫駆除です。

 

マスクもゴーグルもしていませんが
大丈夫なのでしょうか?

 

 

クスサンの幼虫のおすすめの駆除方法は?

このようにクスサンの幼虫自体には
毒も危険もありませんが、園芸には

大被害を与えます。

 

なにしろあの10センチ近い大きな毛虫が
もりもりと葉をかじって行くのですから、
ほっておけば樹木は丸裸にされてしまいます。

 

そこでクスサンのおすすめの駆除方法
ですが、このようなものがあります。

 

  1. ピンセットなどで1匹ずつ摘まんで駆除
  2. 被害の大きい葉は虫ごと切り落として焼く
  3. ヘラなどでかき落として焼く
  4. 薬剤などを使用する

ピンセットなどで1匹ずつ摘まんで駆除

手間はかかりますが、これが一番確実な方法です。

 

駆除したクスサンの幼虫は、袋に入れて

一括して焼却するか、可燃ゴミとして出します。

 

被害の大きい葉は虫ごと切り落として焼く

被害がかなり広範囲の場合は、一匹ずつ
駆除では手間がかかりすぎます。

 

その場合は、被害の大きい葉は、虫ごと
きり落として焼却又は可燃ゴミとします。

 

ヘラなどでかき落として焼く

ヘラ使用はピンセットより効率的です。

 

小さい毛虫では取り残しの恐れが
ありますが、クスサンの幼虫はでかい
ので、まず取り残しは無いでしょう。

 

この1から3の方法は、状況によって

使い分けて併用すれば効率的ですね。

薬剤などを使用する

薬剤の使用もクスサンの幼虫駆除には
有効ですが、使用する薬剤の選択と

使用法には充分な注意が必要です。

 

これについては次項で詳しく紹介します。

 

クスサンの幼虫を退治するおすすめの殺虫剤は?

それではおすすめの殺虫剤と駆除用具をご紹介しましょう。

 

噴霧器と薬剤のセット

噴霧器と薬剤のセットですが、
使い切ったら薬剤のみの購入もできます
ので経済的ですね。

有効成分はエトフェンプロックス10%です。

スプレー式殺虫剤

最大65センチも延びる
アンテナノズル付きのスプレー式
殺虫剤です。

 

高所にも十分対応できます。

有効成分は、ペルメトリン 0.2%となっています。

ピレスロイド系殺虫剤

こちらはピレスロイド系殺虫剤で、
虫に直接噴霧します。

有効成分はイミプロトリン、
フェノトリン、イソパラフィンなどです。

簡易スプレーガン

こちらは薬剤そのものではなく
スプレー缶に装着するタイプの
スプレーガンです。

長時間の作業もこれがあれば楽ちん!

 

スミチオン乳剤

園芸用として最もよく使用される
薬剤です。

但し、薬剤のみで噴霧器はついていません。

 

電動噴霧器

超軽量2kg(薬剤別)の電動噴霧器です。

充電式で家庭用コンセントから充電できます。

 

害虫取リピンセット

長さが22センチもある害虫取りです。

しかも先端はぎざぎざがついていて
毛虫をつまみやすくなっています。

薬剤使用時の注意点

いずれの薬剤も使用時には注意が必要です。

 

  • 長袖長ズボン着用
  • マスクとゴーグル装着
  • ビニール又はゴム手袋装着
  • 作業後には充分なうがい、洗顔、手洗い

などですね。

 

結び

クスサンと呼ばれる大型の蛾は
その幼虫も長い毛が生えていて
不気味な外見をしています。

 

いかにも毒があり、刺しそうな様子の毛虫なのです。

 

しかし、このクスサン、不気味な外見にも
関わらず、

全くの無害です!

 

毒もありませんし刺すこともありません。

 

これを食べてしまう人もいる位なのです。

 

人畜無害の見本ですね。

 

とはいえ、幼虫でさえ体長が10センチ近く
もある大型の毛虫なので、
食べる量もハンパではありません。

 

庭に発生した場合は駆除が必要なので
その薬剤なども紹介しました。