ヒトリガという蛾がいます。

 

ひところ話題になった

アメリカシロヒトリもこのヒトリガの仲間

なのです。

このヒトリガの幼虫は別名クマケムシ
とも呼ばれ、大きな茶色の毛虫です。

 

このクマケムシには茶色の毛がもさもさ
と生えていて、かなり不気味な外見をしています。

 

そのヒトリガの幼虫には

毒があるという説と、毒はないという説

の両方があり、確実なところは今もわかっていません。

 

そこで今回は、ヒトリガの幼虫には毒は
あるのか、あるとしたらどのような症状
になるのかを調べてみました。

 

又、

ヒトリガの幼虫の駆除の方法

なども紹介していきます。

ヒトリガの幼虫は毒があって危険?

冒頭でヒトリガの幼虫には毒があるという
説と、毒はないという説の両方があり、
確実なところは今もわかっていないと書きました。

 

毒がある説

その毒はアセチルコリンを阻害する

神経毒作用を持つコリンエステルであると考えられている

という説があります。

 

又、体内の毒についてはまだ詳細は解明され
ていないが、植物由来の毒で鳥から身を守っている
という説もあります。

 

いずれにしても、ヒトリガの幼虫の毒
については、未だ研究は進んでいないようですね。

 

毒がない説

長い茶色の毛で覆われているので
毒を持っているように見えますが、

実際には毒は持っていない

というものです。

 

又、成虫も毒はないと言われています。

 

但し、毒はないが長い毛にかぶれて

炎症を起こすことは、希にあるようです。

 

いずれにしても、ヒトリガの幼虫の毛は
無毒のようですね。

 

ヒトリガの生態

ヒトリガは日本全国に生息し、
ユーラシア大陸や北アメリカでも
生息が確認されています。

 

チョウ目ヒトリガ科に属します。

 

幼虫は別名をクマケムシ

といいます。

 

大きさは10センチ近くもあるという、
大型の毛虫なのです。

 

クマケムシの名の由来は、おそらく

長い茶色の毛が熊を連想するから

ではないかと思われます。

 

英国でも幼虫は『woolly bear(毛深い熊)』
と呼ばれている所を見ると、
洋の東西を問わず考えるところは同じなのですね。

 

ヒトリガの成虫は体長45-65mmとかなり
大型の蛾です。

 

英名の『tiger moth』は、後翅が朱色地
に黒斑が入っていて、

虎に似ているかららしいですね。

 

この派手な色は、有毒であることを
天敵の鳥などに警告するものといわれています。

 

毒性についてはまだ解明されていません
が、神経毒作用を示すコリンエステルと
考えられているようです。

 

このヒトリガの幼虫は、主に低い木や草
を食べるので、

地上をせわしなく動き回ります。

 

この時危険を感じると、

ひっくり返って死んだふりをする

という愛嬌者なのです。

 

その移動も車が行き交う道路を平気で
横断するという、無謀なもので、時々
車にひかれて死んでいます。

 

脚は確かに速いのですが、車よりは遅い
ので交通事故死もしょうがないのでしょう。

 

ヒトリガ幼虫の、決死の道路横断動画です。

 

 

ヒトリガの幼虫の毒の症状は?

ヒトリガの幼虫の毒の症状は、毒針は
ないので、刺されることはありません。

 

但し、まれですがかぶれる

ことはあるそうです。

 

又、幼虫本体の毒については、未だ
はっきりした説が無く、無毒説と
有毒説が両立しています。

 

ヒトリガが持つコリンエステルは、

神経刺激をささえる神経伝達物質です。

 

アセチルコリンを分解する働きを
助ける作用があります。

 

サリンなどの神経ガスはこの
アセチルコリンが除去されず、

痙攣、唾液過多、瞳孔の収縮などが起こります。

 

勿論、ヒトリガの場合はこのような
症状は全くありません。

ヒトリガの幼虫の駆除の方法は?

ヒトリガの幼虫は人体には重大な害を
あたえることはほとんどありません。

 

しかし、10センチ近くもある大型の
毛虫のため、

植物には大きな被害を与えます。

 

ヒトリガの幼虫の駆除の方法

その駆除の方法ですが、他の毛虫類の
駆除法とほぼ同じです。

 

  1. 箸やピンセットで1匹ずつ捕殺
  2. ヘラなどでかき落として捕殺
  3. クマケムシが多数いる葉や枝は、虫ごと切り落とす
  4. 誘蛾灯の設置
  5. 薬剤を使用する

ヒトリガは『火取り蛾』の名前の通り
火(光)に集まる習性があるので、

誘蛾灯の設置は効果的です。

 

薬剤を使用する場合

オルトラン系薬剤

オルトランは1973年に発売された
歴史の長い殺虫剤です。

 

一般名は『アセフェート』で、有機リン系の
殺虫剤です。

 

オルトランの主成分であるアセフェートの
毒性は人間などには低く、

比較的安全な薬剤と言われています。

スミチオン系薬剤

スミチオンも発売後40年近く経つ薬剤です。

 

高い効果と安全性のため、世界各地で広く使用されています。

 

人間や家畜、鳥などには影響が少なく、

害虫に対して選択的に効く

という大きな特徴があります。

 

マラソン系薬剤

こちらも有機リン系の殺虫剤です。

 

マラソン系薬剤は展着剤との併用が効果的です。

 

展着剤は界面活性剤が主成分で、植物や害虫に
付着しやすくなる効果を持っています

海外では医薬品として、人体のシラミ
駆除にも使われているそうです。

 

その他の薬剤

合成ピレスロイド系の薬剤も広く使用されています。

 

キクの1種である『除虫菊』の主成分で
ある『ピレトリン』を合成した薬剤です。

 

蚊とり線香にも使われていて、

安全性の高さは実証済みです。

 

ただ、効果が持続しにくいという欠点もあります。

 

薬剤を使用する時の注意点

いずれの薬剤も使用時には充分な注意が必要です。

 

長袖長ズボンを着用しマスクとゴーグル
を装着します。

 

ビニール又はゴム手袋の装着も必須です。

 

そして、作業後には充分な

うがい、洗顔、手洗い

を行ってください。

 

結び

ヒトリガの幼虫は、別名クマケムシと
いう、体長が10センチ近くもある
大きな毛虫です。

 

しかも茶色の毛がぼうぼうと生えていて

見るからに恐ろしげ

な毛虫なのです。

 

しかし外見とは違い、その毛には毒針は
なく、刺される恐れはありません。

 

ヒトリガの幼虫本体は、毒があるかない
か複数の説があり、判然としません。

 

しかし、毒があったにせよ

あまり強いものではない

ことはたしかなようですね。

 

駆除の方法は一匹ずつ捕殺するか
薬剤を使用することになります。