狼は犬と共通の祖先を持つだけに、犬と
似た行動や表現が多いですね。

 

威嚇の鳴き声も、

歯をむき出して低いウグゥァ

と言うような声を出しています。

 

この声がかわいいと感じるかどうかは、
受け取る人によって違うでしょうが、そ
れにしても魅力的な動物ではあります。

 

みるからに俊敏でスタミナもあり、誇り
高くて愛情も深い、

やさしさと残酷さを併せ持つ不思議な動物ですね。

 

狼はアジア、ヨーロッパ、アメリカ、
北極圏まで、地球に広く分布しています。

 

まことに残念ながら、ニホンオオカミは

既に20世紀初めに絶滅してしまいました。

 

そこで今回は、狼の威嚇の鳴き声の意味、
人間との関係などを調べてみました!

狼の威嚇がかわいいと話題に!

狼は群れをなして行動していますので、
お互いの意思疎通も頻繁に行われ、社
会性が非常に高いとされていいます。

 

狼の威嚇行動は犬とほぼ同じで、

上の唇を上げて歯茎と歯を見せ、低く唸る

というものです。

 

不思議なことにこの動作には、日本語で
の特定の固有名詞はついていません。

 

おそらくは、日本では既にニホンオオカ
ミは絶滅して100年以上になるため、現在
狼の研究はあまり行われていないためと思われます。

 

こちらが狼の威嚇の鳴き声の動画です。

 

やはり迫力満点ですね。

 

狼の愛情表現は確かにかわいいのですが、
威嚇表現は十分凄みがあります。

 

これをこちらに面と向かってやられたら、
完全にビビリます。(笑)

 

狼は人間とのつながりも深いため、文学
作品などでもしばしば題材として取り上げられています。

 

その代表がシートンの動物記で、狼王ロボ
をはじめ、イエローストーン国立公園で
の狼の描写など多数の作品を書いています。

 

そのなかで印象的なのは、

ヨーロッパ中世の狼と人間の闘いです

 

時代は12.3世紀頃で舞台は冬のパリです。

 

その年は格別寒さが厳しく、狼も餌がな
く飢えきっていました。

 

数万の飢えた狼がパリの市街を包囲しま
すが、城壁のため内部には侵入できません。

 

しかし、同時に人間も城壁の外には出ら
れないため、籠城ということになりました。

 

狼も飢えていますが、中の人間も次第に
食糧が乏しくなり、いつまでも籠城はで
きない状態なのです。

 

そこで考えたのが、疫病(恐らくはペス
ト?)で死んだ人間の死体を狼の群れに
投げ入れ、疫病に感染させようという方法です。

 

現在ならABC兵器のB、生物兵器作戦ですね。

 

ところが、その疫病にかかっていた死体を、
狼はフンフンと匂いを嗅ぐと、後は見向き
もしなかったそうです。

 

あの鋭敏な嗅覚で、何らかの異常を察知した
のでしょうね。

 

この話は、「狼王クルトー」とは別のエ
ピソードだったと思いますが、残念なが
らタイトルは忘れてしまいました。

 

狼とはどんな動物なの?

 

狼とはどんな動物なのか、簡単に紹介します。

 

狼はイヌ科イヌ属の動物です。

 

体長は100~160cm程度で、体高は
60~90cm、体重は30~60kg程度です。

 

雌は雄より一回り小さいサイズになっています。

 

平均寿命は野生の場合は15年程ですが、
現実には寿命の尽きる前に死ぬことが
多く、それより大分短いようですね。

 

飼育されている場合は20年を越える個
体もあるそうです。

 

以下はオオカミの代表的な種類と亜種です。

 

  • ホッキョクオオカミ
  • ヨーロッパオオカミ
  • タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)
  • シンリンオオカミ
  • ツンドラオオカミ
  • アラビアオオカミ
  • インドオオカミ
  • エゾオオカミ(絶滅)
  • ニホンオオカミ(絶滅)

残念ながらニホンオオカミは、1905年に
最後の一匹が捕獲された後は、絶滅した
とされています。

 

又、犬は、およそ1万5千年から3万年前あ
たりに、タイリクオオカミ(ハイイロオ
オカミ)から、派生したという説が有力です。

 

狼は、オスメスのペアを中心に、4~10頭
ほどの群れをなしています。

 

この群れはパックと呼ばれ、きわめて
社会性のある集団です。

 

群れでの最上位は「アルファ」、続いて
「ベータ」と呼び、最下位が「オメガ」
となっています。

 

オオカミ社会は完全な縦関係で、常に
順位を(儀礼的に)確認し合っています。

 

こちらの動画はいじめられるオメガのものです。

 

なにやら、人間のイジメとも似ていますね。

 

狼の威嚇の鳴き声の本当の意味は?

狼の威嚇の声は、犬とそっくりなのです
が、本当は犬とは大分違うようなのです。

 

犬と狼は2.3万年前迄は分化していませんでした。

 

僅か(生物学的には僅かです)2.3万年
でこのような違いが生じるのは不思議ですね。

 

狼と犬の違いを知るために、ハンガリー
の動物学者が飼いならされた狼と犬に対し
て珍しい実験をしてみたのです。

 

動物行動学の研究者マルタ・ギャクシさ
んは、13頭の犬と飼い馴らした13頭の狼
の行動を比較した実験結果を発表しましたた。

 

狼や犬を木につなぎ、飼い主がそばに立っています。

 

そこへ見知らぬ人間が、友好的又は攻撃
的に近づいた時の、犬と狼のそれぞれの
反応を観察したのです。

 

その結果は、特に攻撃的・威嚇的に近づ
いた時の反応は、大変興味深いものだっ
たそうです。

 

13匹中の5匹の犬は、近づいてきた人間
に対して、唸り声をあげて吠えかかり、
攻撃しようとしたのです。

 

しかし、狼はただの一頭も、そのような

反応はありませんでした。

 

この時、狼は近づいてくる攻撃的態度の
人間には特に関心はなさそうで、地面の
匂いをかいだ後はで離れていき、寝転がってしまいました。

 

しかも、狼は犬よりもずっと早く、ほん
の数秒でこうした行動に出たのです。

 

この狼の行動について、ギャクシさんた
ちはこう説明しています。

 

「オオカミはこの状況を闘いや競争の場
面とはみなさなかった。

 

また、一般的にオオカミは人間の視線を
避ける傾向があるため、人間の行動を無
視するような態度に出たとも推測できる。」

 

動物心理学者の言によると、狼は犬より
も、本当の脅威の場合とそうでない場合
を感じとる感覚が優れているのではないかとのことなのです。

 

つまり、この実験で、狼は近づいてきた
人間が攻撃的な態度をとっても、それは
演技にすぎないことを見抜いていたということになります。

 

これは実に凄いことですね。

 

狼がその場の雰囲気や状況を、明敏に感
じ取るという、そこまでの理解力がある
とは、これまで思ってもいませんでしたよ。

 

この他にも犬とオオカミには重要な違い
があります。

 

それは人間とのアイコンタクトで、犬は

常に人間とアイコンタクトを保っています。

 

視線が合えば、しっぽの振り幅と速度が
大きくなり、にこにこと微笑んだりするのです。

 

ところが狼は、そもそもアイコンタクト
はあまりしません。

 

これは人間と共に暮らしていた期間によ
る相違なのでしょうか。

 

それとも、過酷な自然界で過ごしている
狼は、真の驚異とそうでないものを見分
ける能力が発達しているということなのでしょうか。

 

出典 カラパイア

狼の社会性と感情表現

狼の社会性は極めて高いと言われています。

 

その行動や感情表現も、犬と同様に人間
にわかりやすいものが多いのです。

 

オオカミの群れ社会は、「ウルフパック」
又は単に「パック」と呼ばれますが、大
変興味深いものがあります。

 

このウルフパックでは完全な序列性がしか
れています。

 

リーダーであるアルファウルフに続いて、
次席のベータ、他の狼、末席のオメガ
(要するにみそっかす)となります。

 

アルファウルフは人間のリーダーとは異
なります。

 

アルファが他の狼を直接指示することはない

からです。

 

彼がするのは、行き先を選び、何をする
かを選択するだけなのです。

 

これらの狼の序列の決まり方は、体力よ
りも性格や態度で決まる方が多いようです。

 

狼の感情表現

尾を振る

これは犬の場合も同じですが、尾を振る
ことが即喜びというわけではありません。

 

尾を振るのは感情の高まり、つまり興味
や警戒心、それに喜びなどの表れです。

 

感情のたかまりが大きくなるほど、しっ
ぽの振れ幅も大きくなります。

 

吼える

通常、狼は犬と違って吠えるということ
はあまりはしません。

 

たまに「ウフッ!」と短く吠えたり、親
に対してキュンキュンという声を出した
りすることはあります。

 

狼と言えば遠吠えです。

 

これはお互いが離れている時の位置確認
と言われていますが、その他にも仲間の
絆の確認という説もあります。

 

表情

狼の表情は、顔だけでなく、しっぽや
背中の毛、足の位置まで使って表現します。

 

基本的に人間にもわかりやすいものが
多いようですね。

 

鼻面に皺を寄せ、牙をむくのは、怒りや威嚇の表情です。

 

口を閉じ、耳を伏せるのは敵意が無いことを表します。

 

視線を合わせず下方を見るのは、警戒
中立の態度となります。

 

相手の口の周りを舐めるのは、尊敬や
愛情の表れです。

 

人と遊ぶ狼の動画です。

 

 

結び

狼は犬と同属同科だけに、犬と同様にそ
の感情表現などは、人間にもわかりやす
いものが多いですね。

 

威嚇の表情も、鼻面に皺を寄せ牙をむく
など、一見してすぐ怒りや威嚇とわかります。

 

そして社会性も高く、

序列など人間も身につまされる

ものがあります。

 

オメガの扱われ方など

鶏口となるも牛後となるなかれ

ということわざを思いだしてしまいます。