離任式とは、主として学校や官公庁で行
われる、離任の儀式です。

 

学校によっては、辞校式や退任式と呼ば
れることもあります。

 

民間の企業での離退任にもまれに離任式
があることがありますが、今回は学校で
の離任式を中心に、取り上げています。

 

特に小学校や中学校では、先生は親ある
いは兄(姉)にもあたる親しい人です。

 

ですので、退任の際には子供達は悲しが
ることが多いようですね。

 

学校を去る先生には生徒代表や生徒会長
、またPTAの代表者などが挨拶をするの
が慣例になっています。

 

さらには教え子達からは、式後に

花束や寄せ書きなどを贈る
こともしばしばです。

 

そこで今回は、離任式の挨拶で感動させ
る言葉や例文、内容などを紹介して行きましょう。

離任式で感動させるのはあり?

春は入学や入社の季節であり、同時に卒
業や退任、離任の時期でもあります。

 

桜の花びらが風に舞う花吹雪の中を、出
会いと別れが同時に進行するのですね。

 

つまり、学校での離任式は、
先生と生徒達のお別れの式なのです。

 

子供達の中には、涙声で「せんせい、や
めないでぇっ!」という者もあり、先生
も思わず涙ぐんだりする光景もしばしばあります。

 

離任式での挨拶は、先生と生徒達、そして
親たちという、言わば内輪のものです。

 

ですからあまり形式張ったものよりも、
言葉を飾らず素直に感謝と信頼とねぎらい
の心を伝えればよいと思いますよ。

 

どんな美辞麗句を連ねるより、その素直
で率直な気持ちこそ、感動を呼ぶでしょう。

 

子供達の挨拶も、先生とのお別れが哀しい
こと、でも新しい天地での先生の働きが
きっと素晴らしいものになるだろうことなどを話せば良いでしょう。

 

保護者も同じです。

 

この数年間子供がお世話になったことへ
の感謝と信頼、そして新天地での活躍を
祈れば、それは十分先生にも通じると思います。

 

そして、生徒と親、それに先生の心が通
じ合うことこそ、最高の感動をもたらす
でしょう。

 

これは社会人の場合も同じで、お世話に
なった会社の人への、真実の感謝の心が
あれば、その生の声は感動を呼ぶでしょう。

 

離任式で感動させる話し方とは?

離任式の挨拶で、人を感動させるには、
それなりの工夫が必要です。

 

例文は次項に譲るとして、ここでは全
体の構成や、注意する点などを書きます。

 

挨拶する人の立場(先生、生徒、保護者
など)によっても構成は若干違ってきま
すが、おおむねこのような構成になります。

 

尚、これは社会人の場合でも、ほぼ同じものです。

  1. 離任式の趣旨説明(生徒の場合は不要)
  2. 離職者紹介
  3. 感謝の意を表明
  4. エピソードなど
  5. 結び

離任式の趣旨説明は、離任者がいつどの
ようにして離任し、次の職場はどのよう
なものかを説明します。

 

これは主としてPTA責任者が行い、生徒の
場合は必要ありません。

 

離職者紹介は、先生なら簡単な自己紹介、
その他はこれまでの履歴などを簡略に述べます。

 

感謝の意は、先生の場合はこれまでお世
話になったことを、生徒の場合は長年教
えて貰ったことへの感謝の言葉となります。

 

エピソードなどは、主として生徒による
もので、面白いあるいは感動するような
事柄を選びます。

 

結びは、お別れが残念で哀しいという意を述べます。

 

生徒或いは保護者の場合の具体例

●季節の挨拶

桜も既に満開となり、春も盛りになりました。

 

●離任者へ

このたび○○先生が職を離れることとなりました。

 

●感謝の言葉

○○先生からは、ながらくお教えをいた
だき、本当に有難うございました。

 

●エピソード

○○先生から入学したばかりの新入生に、
色々とアドバイスなどしていただいたこ
とは、これから先も決して忘れることはできません。

 

●結び

〇〇先生とお別れするするのは、とても
残念ではございますが、今後のご健康と
ご活躍を心よりお祈りいたします。

 

今まで本当にどうもありがとうございました。

 

実際の挨拶ではもう少し内容を膨らませ
ますが、それは次項の例文で紹介いたします。

 

離任式で感動させる言葉や例文は?

離任式での挨拶の言葉や、書き方などは
どのように書いたらよいのでしょうか。

 

これは挨拶する立場によっても、生徒の
場合、親(PTA)の場合、先生の場合で
異なりますので、立場別に例文を紹介しましょう。

 

生徒の場合

生徒の場合は担任の先生などに近い存在
ですので、エピソードも多いでしょうし、
感動的な挨拶にすることができるでしょう。

 

例文1

寒い冬も終わりを迎え、日に日に温かい
春が近づいてきています。

 

本日離任される先生にはいろいろな授
業でお世話になってきました。

 

そして、先生方は私たち生徒にたくさん
のことを教えてくれ、たくさんの思い出
を残してくれました。

 

先生に教わったことや思い出の日々は
まるで昨日のことのようによみがえります。

 

これまで本当に有難うございました。

 

例文2

○○先生には、○○の授業でお世話になりましたね。

 

先生の授業は生徒にも好評で面白い
(その他、授業がわかりやすいなど)
先生だと生徒にも人気の先生でした。

 

先生、○○学校のことを忘れずに、
思い出として覚えていてくださいね。

 

私たち生徒も、先生との思い出を忘
れずに頑張っていきます。

 

先生、今まで私たちに教えてくださり
本当にありがとうございました。

例文3

まだまだ寒く厳しい気候ではありますが、
着実に春の花は芽吹き始めています。

 

今年、○○学校を離任される先生、
今日まで本当にありがとうございました。

 

一年前、私たちは新しい学年になり、
不安と緊張でいっぱいでした。

 

そんな私たちを先生は優しく見守り、
安心させてくださいました。

 

授業や校外学習では、勉強はもちろん、
多くのことを教えてくださいました。

 

クラブ活動や委員会では、私たちといっ
しょに活動してくださり、とても楽しい
時間を過ごすことができました。

 

私たちは先生方のおかげで、毎日、元気
に楽しく、学校生活を送ることができました。

 

また、新しい春がめぐってきます。

 

サクラが満開の頃には、○○学校で先
生方にお会いすることはもうできません。

 

会えなくなることを思うと、とてもさみ
しく悲しい気持ちになります。

 

それでも私たちは、先生から学んだ様々
なことを忘れず、新しい学年、新しい
クラスでがんばっていきます。

 

最後になりますが、先生方がお元気で日々
を過ごせることを、心から願っています。

 

今日まで本当にありがとうございました。

 

例文4

春が近づき、花のつぼみもほころび、○○
(地域の名称)では、昨日、サクラの開花を迎えました。

 

今年、○○学校を離任される先生方、
今日まで本当にありがとうございました。

 

一年前、新しい学年になり、不安と緊張
でいっぱいの私たちを、ひだまりのよう
な笑顔で、安心させてくださった、先生。

 

クラブ活動や委員会では、お茶を点てた
り、ボールを追いかけたり、私たちといっ
しょに活動してくださいました。

 

児童会では、集団登校や夏休みのくらし
について、私たちが安全にすごせるよう、
指導してくださいました。

 

授業や校外学習では、勉強はもちろん、
多くのことを教えてくださいました。

 

私たちは、先生のあたたかいまなざしに
見守られ、毎日、元気に、学校生活を送
ることができました。

 

そしてまた、新しい春がめぐってきます。

 

4月、○○(地域の名称)じゅうのサク
ラが満開のころ、先生に、○○学校で
お会いすることは、もうできません。

 

廊下や教室で、あの優しい笑顔に会えな
くなることを思うと、とてもさみしく、
悲しい気持ちになります。

 

それでも私たちは、先生から学んだ、
数々の思い出を忘れず、新しい学年、
新しいクラスでがんばりますから、どうか安心してください。

 

最後になりましたが、先生方がお元気で、
今以上にご活躍されることを、生徒一同、
心から願っています。

 

ほんとうに、ありがとうございました。

 

例文5

離任式に際し、生徒を代表して御挨拶させて頂きます。

 

今日まで御指導くださった先生、本当
にありがとうございました。

 

授業中も、また授業時間外でも、いつも
温かく導いて下さったことを私達は心か
ら感謝しています。

 

先生と過ごした日々を私達は忘れません。

 

先生に教えられた事を糧にして、勉強や
運動に全力投球し、上級生として恥ずか
しくない行動をしていきたいと思います。

 

どうか先生もお身体に気をつけてお元
気でお過ごしください。

 

そして、これからも私達を見守っていてください。

 

どうもありがとうございました。

 

親(PTA)の場合

例文1

PTA会長の○○でございます。

 

PTAを代表いたしまして、転任されます
○○先生にご挨拶を申し上げます。

 

○○先生は、長くこの○○学校にご在
籍になりました。

 

お世話になった子どもたちも、とても多いと存じます。

 

毎日のように楽しいクラス便りを出して
頂いて、クラスの様子がよくわかり、親
としましては大変心強くありがたく思っておりました。

 

○○先生は父兄からの信頼も厚く、お別
れするのは大変寂しく残念です。

 

でも、お引止めするわけには参りませんの
で、この先のご健康と新しい学校でのご活
躍をお祈りするばかりです。

 

○○先生、お世話になりました。

 

心より感謝申し上げます。

 

どうぞ、この○○学校の子どもたちのこ
とも、時に思い出してください。

 

ありがとうございました。

 

例文2

PTA保護者を代表して、本日離任される
先生にご挨拶させていただきます。

 

春からの先生の新しい門出を心から祝福
し、お送りしたい気持ちと同時に子ども
達が毎日お世話になった先生がこの学
校から離任されることは、残念でたまりません。

 

思い起こすと、春、クラス替えした教室
に緊張し、帰宅するなり新しい友達や先
生のことを興奮して話してくれた子どもの笑顔が思い浮かびます。

 

その笑顔を与えて下さったのは、先生の
毎日のご指導のおかげと深く感謝しております。

 

先生は子ども達にとって、一生変わることのない恩師です。

 

子ども達が先生から学んだことを忘れず、
心に先生のお姿を留め置いて、これから
もまっすぐに成長していくのを、私達保
護者も支え、見守りたいと思います。

 

本当にお世話になりました、ありがとうございます。

 

先生の今後ますますのご活躍を祈念し、
挨拶とさせて頂きます。

先生の場合

例文1

皆さんこんにちは。

 

先生が転任になると知った人は
「え?もう?」って驚いたかもしれません。

 

先生自身も驚きましたよ。

 

この学校で一緒に勉強したり、いろんな
行事で沢山の子どもたちと過ごすことが
できて、一緒に成長しているような気持ちでいました。

 

短い間だったけど、素直で優しい子供の多
い○○学校のみんなのことは、これからも
先生の思い出に残っていきます。

 

自分に自信をもって、いろんなことに挑
戦していってくださいね。

 

例文2

○○学校に来て、○年のお付き合いでしたね。

 

先生は読書とサッカーが大好きです。

 

皆さんも、これから成長する上で、何か
一つでも『これだ!』という好きな事を
見つけてほしいと思います。

 

その見つけた好きなことは、きっと自分
にとって大きな心の成長につながっていきます。

 

そしてそこからどんどん他のこともで
きるようになっていきます。

 

○○学校に来て思ったことは、とてもみ
んな仲が良くて、お互いに知らず知らず
のうちに助け合って過ごしているんだな~と感じました。

 

そんな学校に過ごせたことを皆も先生も幸せだと思います。

 

皆のこれからを応援しています。

 

ありがとうございました。

 

例文3

早いもので、あっという間に○年間が過
ぎて、○○学校を退任する時がきました。

 

この○○学校の子供達は、とっても元気
で、明るくて、いつもすれ違った時にも
ニコニコして挨拶をしてくれて、いつも元気をもらっていました。

 

これからも皆 その元気さと明るさを持
ち続けてがんばってほしいと思います。

 

例文4

先生は○年前にこの○○学校にやってき
て、もう○年になりました。

 

その頃の生徒がもう高校生になっている
のを考えると、ずいぶん長くこの○○学
校にいて、みんなが見違えるように成長
する姿を見れたことがうれしかったです。

 

皆さんと本当に出会えてうれしかったです。

 

ありがとうございました。

 

またどこかで会った時は、声をかけてくださいね。

 

例文5

○○先生は○○学校というところに行きます。

 

皆とお別れするのはとっても寂しいな~と思っています。

 

今日は特に嬉しかったことを話したいと思います。

 

朝から先生は皆の登校の時間に、いろん
な場所に立っていました。

 

会ったことがある人いますか?

結構いますね~。

 

その時にね、皆が大きな声で「おはよう
ございまーす!」と言ってくれてとって
も嬉しかったです。

 

これからも大きな声で挨拶して、誰かを
元気にして欲しいと思います。

 

お父さんお母さんにもよろしくお伝え下さいね。

 

結び

離任式での挨拶は、言わば内輪での挨拶です。

 

ですからあまり形式張ったものよりも、
言葉を飾らず率直に感謝と信頼とねぎらいの心を伝えるのがよいでしょう。

 

どんな美辞麗句を連ねるより、その素直
で率直な気持ちこそ、感動を呼ぶことと思います。

 

離任式での挨拶にも、形式や構成はあり
ますが、それよりも離任者に感謝しねぎ
らう心の叫びの方が大事です。

 

例文も幾つか挙げましたが、それに囚わ
れる必要はありません。

 

自分の言葉で語りかける方が、相手にも
聴く人にもよりよく伝わることでしょう。