気になること

土筆(つくし)は成長するとスギナに?動画で大きくなる過程も!

寒かった冬が過ぎて、春の訪れを感じさ
せるのが土筆 (つくし)です。

つくしは「付子」とも書きますが、春の
3月頃になるとよく見かけます。

 

つくしはスギナの胞子茎で、いわば幼年
時代のスギナということなのですね。

つくしは油炒めや砂糖漬けにして食べる
と、山菜独特のほろ苦さが楽しめ、中々
おつなものですよ。

 

スギナ(つくし)の花言葉は、「向上心、
努力、意外、驚き」などですが、これは
つくしの成長の速さに、努力や驚きを見るのでしょうね。

 

そこで今回は、土筆(つくし)の成長過程や、スギナとの関係、更にはつくしの取り方や食べ方などを紹介いたします!

スギナとつくしの成長の1年

土筆(つくし)は、シダ類トクサ科の
「スギナ」の胞子茎です。

 

スギナが春先に出す生殖用の茎(生殖茎/
胞子茎)が「ツクシ」と呼ばれるのです。

スギナの方は栄養茎と呼ばれています。

トクサは今から

約5億年の古生代の頃か
ら、すでに地上に繁茂していたそうです。

恐龍より前から存在していたのですね。

スギナもトクサの一種ですので、言わば
生きた化石と言えますね。

つくしは英語では「Horsetail」と言います。

形は確かに馬のしっぽに似ていますし、
日本語の「土の筆」も言いえて妙というところです。

スギナとつくしの成長過程

早春とさえ言えない真冬の2月に、
早くもつくしが頭を出します。

そこはスギナの枯れ草が一杯のところなのです。

つくしは春の使者なのですね。

そして3月中頃になると、あちこちで
つくしが芽を出します。

この頃のつくしの成長は非常に速く、1日で

1センチ以上も成長することもあります。

つくしは地下茎でスギナとつながっていて、
つくしとスギナが同時に見られることも多いようです。

 

つくしの頭を指で弾いたりすると、緑色
の粉が飛び散りますが、
これが胞子なのです。

3月も末になると、スギナはどんどん生長していきます。

時には、つくしの頭からスギナの茎が生
えることもあるそうですよ。

 

4月になると、つくしは次第に見られなく
なり、スギナがほとんどとなります。

真夏の盛りでも、スギナはますます
青々と生い茂っています。

 

スギナを刈り取っても、
地下茎から又生えてくるのです。

さすがは古生代からの生き残り

生命力は非常に強いのですね。

9月になると、スギナの地下茎からつくしが芽生え始めます。

 

といっても、長さは5ミリ程度の小さなものです。

この姿でつくしは冬を越すことになります。

秋の終わりになるとと、スギナは次第に
枯れて行きます。

 

1月にはスギナは皆枯れてしまいますが、
その下ではつくしが成長を続けているのです。

 

そして春を待ってまたつくしが姿を現すのです。

これがつくしとスギナの、成長の1年です。

以下は、つくしとスギナの生長の過程の動画です。

 

 

 

 

こちらはつくしの胞子の動画です。

 

 

土筆(つくし)とスギナ

シダ類トクサ科の植物です。

シダ類は花を咲かせませんので、種はありません。

種の代わりに胞子で増えるのです。

 

しかし、種の場合のように、直接種や胞
子からシダができるのではないのです。

スギナの場合は、胞子をつくるための特
別な茎を、早春に芽生えさせます。

 

それがつくしの胞子茎なのです。

つくしの頭部から飛び散る緑色の粉が胞
子で、胞子には弾糸と言われる手足のよ
うな糸があります。

その弾糸を広げると、風に乗って遠くま
で飛んで行けるのですね。

落ちた所に水分があると、胞子は発芽
て、2ミリ程の小さな葉のような形になります。

これが前葉体と言われるもので

メスとオスの別があります。

そして、メスの前葉体からは卵が、オス
の前葉体からは精子ができるのです。

卵と精子が合体して受精し、生育すると
スギナとなっていきます。

しかし、スギナの場合は、繁殖の方法は
これだけではありません。

地下茎から直接芽を出して増える
こともできるのです。

スギナが光合成をして作った養分は地下
茎に貯えられるのですが、その養分を使っ
芽を出すこともできるのです。

随分と器用な植物ですね。

こうして、スギナは繁殖するわけです。

4億年ほど前までは、地球の生物はすべて
水中に住んでいました。

 

シルル紀からデボン紀(4億年3千万年前
から3億5千万年前あたり)に、まず植物
が、続いて節足動物や両生類が海から陸に上がりました。

シダ類は精子が水中を泳いでいって受精
するということは、水中に生活していた
頃のなごりを残しているわけですね。

スギナの分類です。

シダ類木賊(とくさ)科

学名 Equisetum arvense

Equisetum : トクサ属  arvense : 原野生の

和名 杉菜(すぎな)

Equisetum は、ラテン語の
「equus(馬)+ saeta(刺毛)」

が語源だそうですよ、

群生するスギナの細い枝の形を、
馬のしっぽに見立たわけですね。

つくしの名の由来

「澪標(みおつくし)」(船が港へ入る
通路を示した杭)の「つくし」で、突き
立った杭のように見えることからのものです。

また、「突く突くし(突き伸びる)」
由来という説もあります。

漢字の「土筆」は、
土に刺した筆のような姿
からのものです。

他には、スギナにくっついて出てくるの
で「付く子」、袴の所でついでいる様に
見える事から、「継く子」となった説もあります。

まふくだが はかまよそふか つくづくし  芭蕉

前垂の 赤きに包む 土筆かな  漱石

家を出でて 土筆摘むのも 何年目  子規

つくしは食べられる?

つくしは山菜としても好まれています。

その味はかなり淡泊な方ですが、幽かに
ほろ苦さもあり、中々おいしいものです。

それに、山菜ではあっても深山でなけれ
ばとれないと言うことはなく、そこらの
河原の土手にも沢山あります。

 

そのようなわけで、つくしを好む人も多
いようですね。

つくしの取り方と食べ方は?

つくしの取り方は?

まずつくしが取れる場所ですが、日当た
りの良い南斜面の土手や、休耕となって
いる畑や原っぱがよいでしょう。

また、河原の土手や田の畦などにも多い
ようですね。

桜が散る頃には、北側の日当たりの悪い
斜面でも多数取れることがあります。

食べるためのつくしは、長さは10センチ
程度、太さは7.8ミリ程度のものが好適です。

茎は
節と節の間が短く、頭がよくしまったもの

が良いつくしです。

つくしの食べ方は?

ツクシは一本の茎の上部に、胞子を含ん
だ穂がついています。

 

穂から根元までにはいくつかの節があり、
その節の周りに袴と呼ばれる茶色い葉がつ
いています。

この袴は堅くて食べられませんので、必
ず取り去らなければなりませんが、この
袴取りが大変なのです・

時間もかかりますし、手の指も汚れてしまいます。

調理の前に、まずつくしを

1日ほど水につけておきます。

 

この袴を楽にとる方法ですが
指をお酢に浸してから袴を取ると、
比較的アクが着きにくいようですね。

 

その後あく抜きのために
5分程熱湯で茹でます。

これらの下準備の後、実際の調理をするわけです。

卵とじや佃煮、かき揚げ、おひたしなど
が、つくしの定番料理です。

つくしの栄養と植物毒

つくしは

ビタミンCやE、K、葉酸やカロチン

を含んでいます。

カロチンはブロッコリーや芽キャベツ、
オクラなどよりも多く、100グラムあた
1200μgも含まれているのです。

ビタミンEも、野菜ではトップクラスの
含有量で、3.8mgも含まれています。

その他も
ビタミンKは17μg、葉酸は74μgr、食物繊維も6.7G

など、豊富など栄養があるのです。

 

つくしの成分の中にあるフラボノイ
ド類やコハク酸等には抗アレルギー
成分が多く含まれています。

 

アレルギーの原因物質ヒスタミンや、
ロイコトリエンを抑える作用がある
ことが確認されています。

 

そのため、花粉症になりにくくなる
効果があると言われています。

つくしはアルカロイドを含んでいます

ので、大量に食べるのは避けた方が良いでしょう。

 

大量に食べた場合は、腹痛、下痢、吐き
気、めまいなどが起こる可能性があります。

 

また、わらびやぜんまいに含まれている
「チアミナーゼ」はつくしにも含まれて
います。

チアミナーゼはビタミンB1を分解する働
きをするので、脚気の人などには良くな
いようです。

といっても、通常の食事でとる程度の量
なら、全く問題はありません。

 

結び

土筆(つくし)は、シダ類トクサ科の
「スギナ」の胞子茎です。

 

スギナが春先に出す生殖用の茎(生殖茎/
胞子茎)が「ツクシ」なのです。

 

トクサなどのシダ類は、は今から
約5億年の古生代の頃か
ら、すでに地上に生育していたそうです。

 

つくしは2月頃から顔を出し始め、4月末
にはほとんどなくなってしまいます。

 

短い期間の命なのですね。

 

つくしは土手や野原などで沢山取れます
ので、油炒めやおひたしなど、食用と
しても好まれています。

 

ただ、袴と呼ばれる堅い葉をとらないと
食用にはなりませんが、その袴を取るの
がかなり大変な作業です。

 

味は淡泊ですが、山菜独特のほろ苦さも
あり、中々おつなものなので、一度食べ
てみませんか?