沖縄や奄美の南西諸島は、台風の通り道というイメージが強いですね。

 

最初西北に向かっていた台風は、沖縄諸島付近に来ると急に北寄りに針路を変え、沖縄、奄美、九州へと向かいます。

 

なぜ、このように針路を変えるかについては、幾つかの要因があるようですが、それはともかく、沖縄というとまず台風を思い浮かべてしまいますね。

 

気象庁のデータを調べてみますと、沖縄は日本の他の地域に比べて、確かに台風の接近数はかなり多いのです。

 

そこで今回は、9月の沖縄で台風が来る確率と、過去のデータはどうなっているのか、又、台風が来た時の対処法などを調べてみました。

9月の沖縄で台風がくる確率は?

それでは、9月に沖縄へ台風がくる確率は、本当に高いのでしょうか?

台風の接近数のデータを調べてみますと、このようになります。

ご覧の通り、9月よりも8月の方が多いのです。

 

沖縄への台風接近数は、8月が2.2個、9月が1.7個とかなり違いますね。

 

しかし、イメージとしては、『台風は9月』というものが定着しています。

 

その理由ですが、9月は接近する個数は少なくても、大型のものが多く、被害も甚大となる台風が多い、ということからではないかと思います。

 

これは沖縄に限らず、本土でも同様の傾向がはっきり出ています。

 

沖縄の9月の平均気温は27.6度で、最高気温の平均は30.4度、最低気温の平均は25.5度と、ほぼ真夏と変わりません。

 

といっても、沖縄が特別暑いというわけではなく、真夏の気温は東京あたりとそれ程変わりません。

 

違うのは真夏以外の季節の温度で、秋から春までの期間の温度は、明らかに東京あたりより高く、『常夏の島』というイメージはありますね。

 

もっとも東京でも、最近の9月は真夏とほとんど変わらない暑さなので、沖縄とそう変わりないようですが。

 

沖縄は台風が多いというのは事実ですが、その理由は台風の性質によるところが大きいようですね。

台風の進路は、なぜ沖縄近くで変わる?

 

台風の日本への進み方を見ていると、不思議なことに気がつきます。

 

それは台風の進路は、初期の頃は北西よりに進んでいるのですが、

沖縄などの南西諸島付近に来ると、急に北寄りに進路を変え、北東や北北東に進むことが多い

ということです。

いきなり、90度近く進路が変わってしまうのです。

 

このように、台風が急に進路を変えるのはなぜなのでしょうか。

 

台風は太平洋の南部で発生し、北上するという傾向があります。

 

しかし、真っ直ぐに北上するわけではなく、西寄りに進む(北西へ進む)傾向が強いのです。

 

その理由は、上空にある偏東風に押し流されるため、西寄りの進路になるわけです。

 

ところが、ある地点に台風が近づくと、そこには強い偏西風が吹いていて、そのため進路は東寄り、つまり北東へ変わるのです。

 

そのある地点が、沖縄近くの海上というわけなのです。

 

このような地点は、『転向点』と言われていて、進路の変更は『転向』と言います。

 

台風の傾向として、転向点では速度が落ち、そこで一時的に動かなくなってしまうことがあります。

 

これが『停滞』で、そのため停滞している場所では、長時間台風の影響を受けることになります。

 

この停滞は、長い場合は数日にわたることもあり、被害は増大してしまいます。

 

転向点に近い沖縄や奄美、九州南部で、台風の被害が大きいのも、ひとつにはこの停滞が原因なのでしょう。

 

台風についてはこちらの記事にも書いていますので、ご参考まで。

台風の多い月は何月?いつからいつまでの季節や時期にくる?

 

9月の台風の過去のデータは?

では、沖縄の台風の過去のデータはどうなっているのでしょうか?

2017年までの台風の数を、気象庁のデータで調べみました。

これで見ますと、8月と9月の対比では、2000年代では8月の発生数が多いのですが、2010年代に入りますと、9月の発生数が増えてきています。

その理由は不明ですが、絶対数は2000年代でも2010年代でもあまり変わらないのです。

これも不思議ですね。

統計的に見た、沖縄での台風安全日

沖縄旅行の際に役立つデータとしては、過去14年間の沖縄本島への台風接近日のデータを纏めたサイトがありました。

台風接近がゼロなら『安全』、3日以上連続して接近していれば『危険』という判定基準となっています。

それによりますと、

7月で安全な日は、1日~6日、15日~31日

7月で危険な日は、7日~14日

8月で安全な日は、1日~3日、12日~23日、28日~30日

8月で危険な日は、4日~11日、24日~27日、31日

9月で安全な日は、1日~3日、12日~14日、21日~28日、30日

9月で危険な日は、4日~11日、15日~20日、29日

となっています。

勿論、これはあくまで統計上の数値によるものですから、ここで安全としている日は、台風は絶対に沖縄には来ない、というものではありません。

逆に、危険となっている日も、この日には必ず台風が接近するということでもありません。

あくまで、『これまでの結果ではそうなる可能性が高い』ということなのです。

9月に台風が来た時の対処法は?

9月に沖縄へ台風が来た時の対処法は、他の地方での対処法と、特に変わるところはありません。

外へ出ない

まず、基本としては、

台風の際は、しっかりした建物内で通り過ぎるのを待つ

ことです。

特に鉄筋のホテルなどにいる時には、そこが最も安全な場所の一つですから、無闇に動き回るのは危険です。

民宿などでも、浸水や倒壊する危険のない、しっかりした建物なら安全でしょう。

川や用水路などには近づかない

これも鉄則ですね。

川や用水路などは、台風の大雨で増水し、近寄るのは大変危険です。

雨がやんだ後でも、急な増水のおそれがあるので、水辺に近寄るのは厳禁です。

又、増水していると、マンホールや用水路のフタが開いているのに気づかず、落ちて水死したと言う例が、かなりあります。

大雨に時には、水辺には決して近寄らないでください。

急な斜面には近づかない

台風など大雨の時には土砂崩れなどがしばしばおきます。

大雨で死者の数が最も多いのは、この土砂崩れなどの崩落によるものなのです。

特に、斜面から小石が落ちてきたり、水が噴き出していたりすると、土砂崩れの危険性は高いです。

台風の時には、崖や急な斜面には決して近づかないように。

避難する際には

もし、不幸にして出先で急に風雨が強まったりした場合には、避難を考えなければなりません。

避難場所は、なるべく高台にあるしっかりした建物、ということになります。

公民館や市町村の庁舎、あるいは福祉施設などが候補になるでしょう。

又、しっかりした作りの民間のビルやホテルも、緊急避難には対応してくれると思いますよ。

風雨があまり強くない場合は?

小規模の台風、あるいは遠くを通り過ぎる台風では、風雨はそれほど強くない場合もあるでしょう。

とはいえ、沖縄最大の魅力である海は荒れていて、危険です。

そんな場合には、沖縄の街あそびを楽しんでみてはいかがでしょうか。

美ら海水族館

そんな時、美ら海水族館はイチオシのスポットです。

巨大アクリル水槽の『黒潮の海』その他、魅力溢れる海水族館なのです。

無論、中では傘もいりませんが、大型の台風などでは臨時休館となる場合もありますので、念のため確認しておいた方が良いでしょうね。

OKINAWAフルーツランド

OKINAWAフルーツランドは、亜熱帯沖縄のフルーツや鳥、蝶などを、身近に見ることが出来る、希少な亜熱帯体験施設です。

全ての施設は温室の中にあるので、どこへ行くにも雨に濡れずに行くことが出来ます。

シーサーパーク琉球窯

シーサーとは、沖縄の方言で獅子のことを言います。

その由来は、昔々火事が頻発して住民が困っていた時、風水師に相談したのです。

すると、「その原因は八重瀬岳にあるので、火事を防ぐためには獅子の像を作って、山に向けておけば良いだろう」

とのことでした。

それにより火事はなくなったそうですよ。

というわけでシーサーは沖縄の守り神でもあり、お土産としても大人気です。

このシーサーパーク琉球窯は、そのシーサー作りを体験でき、作ったシーサーはお持ち帰りができます。

沖縄の想い出作りには最適でしょうね。

「台風のおかげでシーサーが作れてよかったなぁ・・・」

などと、後で想い出になりそうですね。

 

結び

沖縄や奄美の南西諸島は、台風の通り道というイメージが強いのですが、9月の沖縄で台風が来る確率と過去のデータは、どのようなものでしょうか。

沖縄では8月と9月の台風接近数はほぼ同程度ですが、やはり9月の方が大型の台風は多いようですね。

また、沖縄では海以外にも魅力的なスポットは数多くありますので、台風に遭遇した時には、そのようなスポット巡りも楽しそうですね。

今回は、沖縄の台風について、確率や過去のデータを調べ、又不幸にして沖縄旅行で台風に遭遇した時の過ごし方などを見てみました。