輝く太陽、爽やかな潮風、どこまでも広がる青い海、足裏に感じる熱い砂・・・

夏の海はいいですねぇ。

夏の海には、楽園とかパラダイスなどの表現が使われるのも当然でしょう。

しかし、この楽園も時には地獄と化します。

その一つがクラゲによる被害です。

特に、カツオノエボシやハブクラゲなどの猛毒のクラゲ類に刺されますと、最悪の場合は死に至ることもあります。

しかも、夏の海にはクラゲはつきものなのです。

そこで今回は、カツオノエボシに的を絞り、刺された時の応急処置や刺されないための対策、そして予防法などを紹介します!

カツオノエボシに刺されるとどうなる?

カツオノエボシに刺されるとどうなる?

カツオノエボシは、別名電気クラゲなどとも呼ばれる生き物で、カツオノエボシに刺されて死亡した人もいるという、非常に危険な生き物です。

10センチほどの青い浮き袋或いはビニール袋のようなものが砂浜にあれば、それはカツオノエボシの可能性が高いです。

これに刺されると、

刺された途端感電したときのようなショックがあり、その後次第に強い痛みと赤い腫れ

が発生します。

この痛みは長く続き、時には数日間も続くことがあるそうです。

重症の場合は発熱などもあります。

この腫れは通常は数日でなくなりますが、手当を間違えたり怠ったりすると、患部が壊死してしまい、長く消えない傷跡になってしまいます。

怖いのは、一度カツオノエボシに刺された人が、二度三度と刺されますと、

アナフィラキシーショックという、強いアレルギー症状が起き、命にかかわることもある

というのです。

このような場合には、刺されてから暫くすると、全身の蕁麻疹やくしゃみ、息切れ、呼吸困難、血圧低下といった重篤な症状が発生します。

実際にこれにより死亡した人もかなりいるそうですよ。

このカツオノエボシの毒は、生きている間だけではなく、死んだ後も続きますので怖いですね。

カツオノエボシとは?

それでは、このおっかないカツオノエボシとは、どんな生き物なのでしょうか。

カツオノエボシは、クダクラゲ目カツオノエボシ科に属する刺胞動物で、

10センチ程の青い透明な浮き袋のような袋が上部にあり、その下に長い触手

がついています。

この触手は10メートルから、長いものでは50メートルもある場合があります。

見た目は中々きれい(刺されなければ!)で、一見クラゲのように見えます。

カツオノエボシとは、クラゲの一種とも言われていますが、実は一つの個体ではなく、多数のヒドロ虫が集合した群体なのです。

この青い浮き袋の中には、二酸化炭素や酸素などの気体が入っていて、その浮力で海上に浮かんでいます。

凄いのは、この浮き袋は必要に応じてしぼんで海中に潜ったりすることができるのです。

まるで潜水艦じゃないですか!

しかも、青い浮き袋には三角形の帆のような部分があり、これに風を受けて海上を移動することができるのです。

ヨットにして潜水艦!

というわけですね。

生物の神秘さをつくづくと感じてしまいます。

但し、カツオノエボシそのものには、遊泳力はほとんどないらしいです。

このヒドロ虫は、触手になるもの、ポリプになるもの、刺胞嚢になるものなどそれぞれに役割が決まっているそうです。

そして、ヒドロ虫の個虫は互いに融合して体壁は一続きになり、外見は一つの個体のように見えます。

生息域はほぼ日本全土で、春の初めには沖縄から九州、5月頃には本州中部まで広がり、8月から9月にかけては三陸地方から北海道南部へと、北へ広がっていきます。

夏の終わりから10月にかけては、太平洋沿岸のみならず、日本海側にも発生します。

尚、体長25センチほどのエボシダイという魚がいますが、このエボシダイは稚魚から幼魚期には、カツオノエボシの毒に対する耐性があり、カツオノエボシの触手を住み家として共生することがあります。

しかし、エボシダイがカツオノエボシ体の一部を食べたり、逆にカツオノエボシがエボシダイを食べることがあるので、この共生関係がどのようなメリットがあるのかは不明のままです。

又、カツオノエボシには天敵が存在します。

それは、アオミノウミウシというウミウシで、体長数センチほどのまるで宝石のような非常に美しい生き物です。

このアオミノウミウシは、カツオノエボシの毒に耐性があり、カツオノエボシを食べてしまいます。

カツオノエボシに刺されない対処法は?

カツオノエボシに刺されない対処法はあるのでしょうか。

カツオノエボシに刺されない対処法

はっきり言ってこれは中々難しいですね。

砂浜でも海中でも、

10センチ程の青い浮き袋状のものを見かけたら、それには近づかない

ということ位しかありません。

又、事前に現地の状況を確認して、カツオノエボシ発生中などの情報があれば、そこは避ける、という方法もあります。

ですが、その情報がなくても、カツオノエボシがいないというわけではありませんので、これも完全ではありません。

万一、泳いでいる時に手足に電撃的な激痛があった場合は、顔を海にいれて激痛があった場所を見たりしないことです。

手足を刺された場合には、近くにカツオノエボシの触手があるということですから、顔も刺される可能性が高いです。

砂浜でうっかり触ってしまった場合では、その近くにもカツオノエボシの触手が打ち上げられていることが多いので、触手に触れないよう注意してその場を離れましょう。

カツオノエボシに刺された時の応急手当

まず最初に安全な場所に避難し、その後刺された場所をよく調べます。

触手(刺胞)が確認できたら、それを取り去るのですが、その際指に刺さらないよう細心の注意が必要です。

ピンセットやタオルなどを用いるのがベストでしょう。

次ぎに海水で患部を洗い流します。

真水や酢は禁物です。

ハブクラゲなどの場合は酢が有効なのですが、カツオノエボシでは逆効果で悪化してしまいます。

その後、患部を冷やしながらできるだけ早く病院に行きます。

●注 以上はカツオノエボシに刺されたということがはっきりしている場合で、他のクラゲ類かも知れない疑いがある時には、触手を取り除いたらそれ以上はなにもせず、
できるだけ早く病院に行きましょう。

 

カツオノエボシに刺されないための予防法は?

カツオノエボシに刺されないための予防法も、中々完全な方法はありません。

簡単で確実な方法があれば、カツオノエボシに刺される人がこんなに多いはずがないからです。

まず、最近の海水浴場は、

クラゲ侵入防止ネットが設置

されている所が多いので、そのようなネットが設置されている海水浴場を選ぶことです。

とはいえ、そのクラゲ侵入防止ネットにも、カツオノエボシの本体や触手の一部が付着していることもありますので、ネットには近づかないようにしましょう。

又、台風の後などでは、高波によってネット内にもクラゲ類が入っていることもありますので、これも要注意です。

更には、カツオノエボシが多いとされている地域の海水浴場では、砂浜でも素足でなく、マリンシューズやサンダルなどを履いた方が安全です。

海に入る場合は、ウエットスーツなどは確かに有効ですが、スキューバなどでない普通の海水浴で、ウエットスーツ姿になるのは、ちょっと、いや相当勇気がいるでしょうね。

マリンシューズについてはこちらの記事でどうぞ!

マリンシューズの選び方のポイントは?おすすめの通販で買える商品は?

 

結び

太陽と潮風と青い海が広がる夏・・・

どれも素晴らしいのですが、怖いのはカツオノエボシなどのクラゲ類に刺されることです。

特にカツオノエボシの場合は、最悪の場合には死に至ったケースがありますので、注意が必要です。

不幸にして刺された時には、慌てずに触手(刺胞)を取り去り、海水で洗い流して、できるだけ早く病院に行きましょう。

今回は、そのカツオノエボシに刺された時の対処法と応急手当、更には予防法などを紹介いたしました。