鹿は人間にとっては、
特に日本人にとっては
非常に身近な動物ですね。

 

ニホンジカの学名は、

Cervus 『nippon』 Temminck

或いは

Cervus 『sika』 Temminck

と言われるように、
日本と鹿は切っても切れない縁があります。

 

奈良にある奈良公園とその周辺では、

野生の鹿

が1000頭以上も住みついているのです。

 

このように野生の鹿が
市街地で人間と共存している所は
世界でも奈良以外にはありません。

 

奈良の鹿は天然記念物にも指定され、
保護されていますが、
この鹿の持ち主はいないのです。

 

つまり、野生の鹿ということですね。

 

そこで今回は、鹿は冬眠するのか、
冬はどうやって過ごすのか、
奈良公園に行くならいつ頃がよいのか
などを調べてみました。

鹿は冬眠をするのか?

では鹿は冬眠をするのでしょうか?

結論から書きますと、

鹿は冬眠しません。

 

鹿は冬になると
夏ほどの活動はしなくなります。

 

これは、冬はエサとなる植物が減るために、
少量のエサでも生き延びられるよう、
運動量を減らして消費カロリーを抑えているからなのです。

 

鹿は寒い時期には睡眠時間は増えますが、
これは冬眠とは全く異なります。

 

哺乳類では
18目約4,070種のうち7目183種が冬眠します。

 

冬眠する哺乳類は、

  • コウモリ類各種
  • フクロヤマネ
  • ナミハリネズミ
  • ゴールデンハムスター
  • ヤマネ
  • アナグマ
  • ツキノワグマ
  • ホッキョクグマ(メスのみ)

などが代表的な動物です。

 

こうしてみると、冬眠する動物は
哺乳類では少ないのですね。

鹿は冬をどうやって過ごす?

鹿とはどんな動物?

 

野生の鹿は森林や草原などに住み、
主に夜明けや夕暮れに活動します。

 

食べるものは草や木の葉、ササ、
果実などを食べますが、
餌の少ない冬には樹皮も食べます。

 

鹿の英名はSikaで『サイカ』と発音されます。

 

勿論、日本語のシカと同じですね。

 

鹿は狩猟の対象として食用にされ、
又、生え始めの皮膚に覆われた角は、
漢方薬として珍重されていました。

 

日本では1940年代迄は
乱獲によって鹿の数は激減し、
絶滅が危惧された時代もありました。

 

しかし、その後厳重な保護策がとられ、
2015年度末の推定数は約304万頭と
大幅に増加しています。

 

あまりに鹿の数が増えすぎたため
農作物への被害も出るようになってしまいました。

 

鹿の和名には、『シカ』以外に
『か』、『かのしし』、『しし』などがあります。

 

この『しし』は、古くから
獣肉を意味する言葉なのですが、
その『肉を取るための動物』という意味もあります。

 

又、オオカミやキツネ同様に
神の使いとして、
日本では古来から親しまれてきました。

 

鹿で有名なのは
奈良の春日大社・興福寺のシカでしょう。

 

神の使いとして
『神鹿(しんろく)』と呼ばれ、
敬われてきたのです。

 

それが後の世に
奈良公園の鹿となっていったわけです。

 

但し、江戸時代にはこの神鹿を
殺すことは重罪であり、
斬首されたそうです

鹿は冬をどうやって過ごす?

 

冬場は草も葉も大半は落ちてなくなってしまいます。

 

奈良公園の鹿はエサの少ない冬には
なにを食べているのでしょうか。

 

  • 植物の茎や根
  • 落ち葉や枯れ葉
  • 冬でも葉がある針葉樹の葉
  • ドングリなどの木の実
  • 小枝
  • 樹皮

などなど、
口に入る植物はなんでも食べて
命を繋ぐのです。

 

鹿は冬に備えて、
春から夏にかけて大量にエサを食べ
体に脂肪を蓄えておきます。

 

そして、エサの少ない冬場には
その脂肪を消費して生きながらえていくのです。

 

それでも寒冷地の鹿は
冬期に命を落とす率が高く
北海道のエゾシカは
内地のホンシュウジカと比べて
寿命はかなり短くなっています。

 

奈良公園の鹿は
この厳しい冬を過ごすために

究極の安眠布団

を開発?しました。

 

これがその安眠布団です。

 

暖かそうですねえ。

 

普通観光地では、このような落ち葉は
きれいに掃除してしまうものですが、
奈良では鹿のために残してあるのでしょうか。

 

シカとはわかりませんが、ありそうなことですね。

 

それでは、鹿の動画集です。

 

こちらは鹿の様子です。

 

鹿寄せをしています。

 

仔鹿です、かわええ!

奈良公園には冬はいかないほうがいい?

奈良公園に行く目的が
鹿を見ることであれば、
冬はやはり適した季節ではない
ということになります。

 

理由は簡単で、鹿の行動が
あまり活発でないということですね。

 

といって全く鹿がいないとか
鹿が動かないと言うわけではなく、
他の季節に比べてというだけです。

 

もう一つ適していない季節は、
秋の発情期です。

 

これは適していないというより、

危険

ということです。

 

発情期の雄には大きな角が生えています。

 

これで雄同士角突き合って
勝った方がメスを手に入れるのです。

 

従って雄は気が立っていますし
その時期は角が一番大きい季節です。

 

これでつっつかれるとえらいことになりますよ。

 

もっとも、ずっと離れて
遠くから見るだけなら
むしろ見物かも知れませんが。

 

お勧めの時期としては、
仔鹿が生まれた夏でしょう。

 

そこで草を食べたり
鹿せんべいを貰ったりしながら、
日が暮れるまでのんびりと一日を過ごします。

 

雨の日でもエサを食べないわけには
いきませんので、
雨天でも鹿を見ることはできます。

 

ただ、あの足でぺったんこと
服に足形マークを押される可能性は大ですが。

 

鹿は日暮れ時には『泊り場』と呼ばれる寝床に帰ります。

 

この止まり場は
20~30箇所ほどあるそうですが、
その全ての場所を把握している人はいないそうです。

 

悲しいことですが、交通事故で死ぬ鹿は
毎年100頭ほどにのぼるそうです。

 

自然死より交通事故死の方が多いかもしれませんね。

 

又、仔鹿は毎年約200頭程生まれます。

 

鹿のオスとメスの比率は、3:7でメスが多いのです。

 

でも、メスの方が長生きなので
BBAの鹿がいっぱいらしいですね。

 

 

結び

日本人にとって、鹿は昔から親しまれ、
また神聖視される動物でした。

 

奈良県の奈良公園には約1200頭の鹿が
住み、観光客の人気の的となっています。

 

これらの鹿は持ち主のいない、
つまり野生の鹿なのですが、
世界でも市街地にこれだけの
野生の鹿がいるのは、
この奈良公園だけなのです。

 

鹿は冬眠しませんので奈良公園に
いけばいつでも見ることはできます。

 

見頃としては仔鹿が生まれた夏頃が
お勧めですが、その他の季節でも
十分楽しめると思いますよ。